E2: Day1 詳細カリキュラム
テーマ: 自分のAIチームを構築する日
開催日: 2026年5月7日(木)20:00-21:30
所要時間: 90分
ゴール: 受講者が「Claude Codeと対話しながら自分のAIチームをゼロから構築し、業務1サイクルを実行する」を完了する
パート1: オープニング(5分)
目的
場を温める。今日のゴールを全員で共有する。
内容
- 田中啓之の自己紹介(30秒版)
- 今日のゴール宣言:
> 「今日の終わりに、皆さんは『自分のAIチーム』を動かしている状態で帰ります。
> 設計書もスキルファイルも、自分では1行も書きません。
> Claude Codeと対話しながら、AIに作らせて、判断するだけです」
- グラウンドルール
- 質問はいつでもチャットへ
- 正解はない。自分の業務に合う形を見つけるのが目的
- 手を動かすのは「指示」と「味見(判断)」だけ
使用スライド
- 1: 表紙
- 2: 今日のゴール
- 3: グラウンドルール
パート2: 「AIがAIを動かす」世界へようこそ(15分)
目的
業界トレンド + 田中の実体験 + 実証データで、受講者を「これから始まる体験」へ引き込む。
内容
1. 業界では「A2A」と呼ばれている(4分)
「皆さんが今日から学ぶ仕組み、業界では正式名称があります。
A2A(Agent2Agent Protocol)。
Googleが2025年4月に提唱、現在はLinux Foundationが管理する標準プロトコルです。
2026年4月時点で、世界150社以上が本番で運用しています。
>
Anthropic も2026年2月に、Claude Opus 4.6 と同時に Agent Teams という機能をリリースしました。
Anthropic公式デモでは『16並列でCコンパイラを構築』という事例も出ています。
>
Gartnerは『2028年にはB2B購買の90%がエージェント仲介になる』と予測しています。
>
つまり、これは個人の趣味の話じゃなく、ビジネスの新常識になりつつあるということです」
2. 田中の「抱え込みOS」体験(5分)
「私はずっと『抱え込みOS』で生きてきました。
全部自分でやる。止まったら死ぬ。誰にも任せられない。
>
中卒で社会に出て、最高で134kgまで太って、数億円の借金を抱えて、大腸がんステージ3になりました。
全部、抱え込んだ結果です。
>
がんの手術台で気づいたんです。
『俺がいなくても、回る仕組みを作らないと』
>
それが『委ねるOS』への書き換えの始まりでした。
AIに任せる。私は方向決めと味見だけする。
委ねるは丸投げじゃない。信頼をベースにした役割分担です」
3. 「12日で803記事」の実証データ(4分)
「私のチームでは、Claude Code導入から12日間で、ブログ記事を803本生成しました。
文字数で言うと600万文字、AIチームの稼働回数は12,872回です。
>
ただし、これは『12日で書いた』のではなく、
『600日かけて蓄積したカルピス原液(朝LIVE2年分)を、12日でブログという器に注ぎ込んだ』が正確な表現です。
>
私がやっていることは、AIに聞かれたことに答えるだけ。
設計も執筆も品質チェックも、AIチームが回しています」
4. 今日学ぶことの位置づけ(2分)
「今日の90分で、この『AIに任せて成果を出す』仕組みの入口を、皆さん自身の手で構築します。
業界の最新トレンドと、私の実体運用を、対話しながら自分の業務に組み込んでいきます」
使用スライド
- 4: A2A業界トレンド(150社+運用、Anthropic公式)
- 5: 抱え込みOS→委ねるOSの書き換え図
- 6: 12日803記事の実績データ
- 7: 今日学ぶことの位置づけ
パート3: Claude Codeの3つの武器(10分)
目的
Claude Codeで「AIがAIを動かす」を実装する3つの基本機能を理解する。
内容
1. 3つの武器の体系(4分)
| 武器 | 機能 | 受講者の活用例 |
|---|---|---|
| 直接操作 | Claude Codeがファイルを開閉・編集・保存まで自力実行 | ブログ下書きの執筆・修正 |
| スキル化 | 決まった手順を「SKILL.md」に登録して高品質量産 | 定型業務(週報・議事録要約・競合調査)のテンプレ化 |
| A2A | 複数のAIエージェントが連携して並列稼働 | リサーチ・執筆・品質チェックを同時並行 |
「『SKILL.md』は、AIへの業務マニュアルだと思ってください。
普通の日本語で『こういう手順でやって』と書くだけ。コードは1行もいりません」
2. 成功の順序(4分)
「初心者が一番ハマる罠は『いきなりA2Aに行く』ことです。
順番が大事で、これが鉄則です:
>
① 直接操作に慣れる(Claude Codeで何ができるか体感)
↓
② スキル化する(よく使う手順を書き出す)
↓
③ A2A連携(複数AIで同時並行)
>
一個ずつが、結局一番速いんです。
今日は受講者の皆さんが既にClaude Code導入済みなので、②と③を重点的にやります」
3. 既存のお手本(2分)
「Anthropic公式ドキュメントでも、KAWAI氏の『5層21スキル体系』(1日8時間→60分削減)でも、税理士の『スタッフ0人で顧問先60社』事例でも、共通してるのはこの3つの武器の組み合わせだけです。
>
特別な技術は要りません」
使用スライド
- 8: 3つの武器の図解
- 9: 成功の順序フロー
- 10: 実例ファクト(KAWAI氏 / 税理士事例 / Anthropic公式)
パート4: AIチーム体制を解剖(10分)
目的
田中の実運用構造(AIチーム体制)を解剖して、受講者が「自分のチーム編成図」を描けるようにする。
内容
1. 田中のAIチーム体制(4分)
┌─────────────────────────────────┐
│ ひろくん(人間 / 経営者) │
│ 役割: 方向性決定・最終味見 │
└──────────┬──────────────────────┘
│ 指示
▼
┌─────────────────────────────────┐
│ AI秘書(フロアマネージャー) │
│ 役割: 段取り・整理・チーム調整 │
└──────────┬──────────────────────┘
│ タスク振り分け
▼
┌─────────────────────────────────┐
│ 分身AI(価値観チェック) │
│ + 専門家AI群(実作業) │
└─────────────────────────────────┘
2. 各役割の詳細(4分)
| 役割 | 担当 | 例 |
|---|---|---|
| AI秘書 | 受けた指示を分解・整理して、誰に振るか判断 | リサーチ担当・執筆担当に並列で振る |
| 分身AI | 価値観・品質基準でチェック | 「これはひろくんらしくない」と差し戻し |
| 専門家AI | 実作業(リサーチ・執筆・画像生成等) | 各担当が並列で実行 |
「料理店で言うと、フロアマネージャー(AI秘書)が段取り、副料理長(分身AI)が品質を担保、各専門シェフ(専門家AI)が実作業を回します。
>
人間(経営者)の仕事は方向決めと味見だけ。全部の鍋に手を出さないのが鉄則です」
3. 受講者が今日作る最小構成(2分)
「今日の90分で、皆さんに作ってもらうのは『AI秘書 + 専門家AI 2-3人』の最小構成です。
分身AIは Day2 でCLAUDE.mdに価値観を書き込むことで、自然に育っていきます」
使用スライド
- 11: AIチーム体制の組織図(AI秘書+分身AI+専門家AI)
- 12: 各役割の役割分担表
- 13: 今日作る最小構成
パート5: ライブデモ — 講師が新規フォルダで対話構築(10分)
目的
「Claude Codeと対話しながらAIチームを構築する」を目の前で体感する。
デモ内容
田中が画面共有で実演:
Step 1: 新規フォルダ作成(1分)
- デスクトップに
myteamフォルダを作る - Claude Codeを起動
- 「これから自分の業務をAIチームに任せられる状態にしたい」と話しかける
Step 2: 業務テーマの相談(2分)
- 「ブログ記事を量産したい」と相談
- AIが「読者は?」「業界は?」「トーンは?」「NGワードは?」と質問
- 田中が答える → AIが整理して CLAUDE.md構成 を提案
Step 3: CLAUDE.md採用(2分)
- AIが提案した CLAUDE.md を読む
- 「ここはもう少しカジュアル」「この前提は違う」と修正指示
- AIが書き直す → 採用
Step 4: チーム構成の相談(2分)
- 「このCLAUDE.mdに合わせてチーム構成を提案して」と依頼
- AIが「リサーチ担当・執筆担当・品質チェック担当」を提案
- 採用 → AIチーム完成
Step 5: 1サイクル実行(3分)
- 「このテーマで1記事書いて」と1行指示
- 複数AIが並列で動く様子を見せる
- 出力を味見 → 「ここ違う」とフィードバック → 再実行
ファシリテーションのポイント
- 「設計しなくていい。書かなくていい。AIに『提案して』と頼むだけ」
- 「対話してると、AIが勝手にいい構成を提案してくれます」
- 完成までの時間を実演で示す(目安: 10分で動く環境が立ち上がる)
使用ツール
- Claude Code(ターミナル画面共有)
- 事前に動作確認済みのデモ環境
失敗時のバックアップ
- 録画済みデモ動画を用意
- ネットワーク不調時はスクリーンショットで解説
使用スライド
- 14: デモ画面(ライブ切り替え)
パート6: メインワーク — 自分のAIチームを構築(30分)
目的
デモで見た「Claude Codeと対話で構築」を、自分の業務で実際にやる。
ワークの流れ
Step 1: 業務テーマを決める(5分)
- 自分のClaude Codeで新規フォルダ作成(例:
~/Desktop/myteam/) - Claude Code起動
- 業務テーマを1つ選ぶ
- 例: ブログ記事執筆 / メルマガ作成 / 競合調査 / 提案書作成 / 議事録要約 / SNS投稿 / 顧客レポート
選び方のコツ:
- 「毎回同じようなことをやっている」「正直めんどくさい」業務
- 1回30分以上かかる業務
- 完璧じゃなくていい業務(草案レベルでOKの業務)
Step 2: CLAUDE.md(AIチームの社訓)を対話で作る(10分)
Claude Codeに以下を相談する:
○○の業務をAIチームで回したいです。
CLAUDE.mdの構成を提案してもらえますか?
AIが質問してくる内容:
- 読者・顧客は誰?
- どんなトーン・文体?
- 守るべき前提は?
- NGワード・避けたい表現は?
- 出力形式の希望は?
受講者がやること:
- 質問に答える
- AIが提案してきた CLAUDE.md を読む
- 「ここはこう変えて」「これは追加して」と対話
- CLAUDE.md 完成
Step 3: AIチーム構成を対話で決める(10分)
このCLAUDE.mdに合わせて、AIチーム構成を提案してください。
誰がリサーチして、誰が書いて、誰が品質チェックするか教えて。
AIが提案してくる例:
- リサーチ担当: 関連情報を集める
- 執筆担当: 構成と本文を書く
- 品質チェック担当: CLAUDE.mdに沿ってるか確認
受講者がやること:
- 提案を読む
- 自分の業務に合わせて調整(「画像も作りたい」「データ集計も入れて」など)
- チーム構成決定
Step 4: 業務を1サイクル動かす(5分)
- AIチームに1行指示を出す(例: 「○○のテーマで記事書いて」)
- 複数AIが連鎖する様子を観察
- 出力された成果物を味見:
- 方向性は合ってる?
- トーンは合ってる?
- 抜けてる情報はない?
- 「ここ直して」とフィードバック → 再実行
- AIチーム1サイクル完了
ファシリテーションのポイント
- 「Claude Codeと対話するのが目的。完璧なCLAUDE.mdじゃなくていい」
- 手が止まっている人には「日常業務で一番めんどくさいことを1つ言ってみて」
- 「設計書もスキルも書かない。AIに『提案して』と頼めばいい」
- 時間は厳守。延長しない
使用スライド
- 15: ワーク全体像
- 16: Step1(テーマ選択)
- 17: Step2(CLAUDE.md対話)
- 18: Step3(チーム構成)
- 19: Step4(1サイクル実行)
パート7: 全体共有(5分)
目的
他の受講者の「対話構築」体験から学ぶ。
進行
- 代表者2-3名に発表してもらう(各1.5分)
- 「どんな業務テーマを選んだか」
- 「どんなCLAUDE.mdができたか」
- 「AIチームを動かしてどう感じたか」
- チャットで「いいね」「参考になった」のリアクション促す
使用スライド
- 20: 共有タイム
パート8: 宿題説明 + クロージング(5分)
目的
2週間の宿題内容を明確にする。「やれそう」と思って帰ってもらう。
内容
宿題(必須・全員共通):
- 自分のAIチームを最低3回動かす
- 毎回「指示→AIチームの動き→味見→フィードバック」をメモ
- 「うまくいった」「違う」を記録
- 余裕があれば CLAUDE.md に気づきを追記
Day2の予告:
「Day2は『AIチームの品質アップをする日』です。
宿題で『違う』と感じた点を、品質チェックの仕組みとしてAIチームに組み込みます。
業界では『コンテキストエンジニアリング』『ハーネスエンジニアリング』と呼ばれる、最新の手法です。
でも難しい話じゃなく、CLAUDE.mdに1行追加するだけで品質が変わる、という体験をしてもらいます」
使用スライド
- 21: 宿題(5分〜60分のコース別)
- 22: Day2予告
- 23: ありがとうございました
Day1終了時に参加者ができるようになること
1. 「AIがAIを動かす」概念を理解している — A2A / Agent Teams / Orchestrator-Worker
2. Claude Codeの3つの武器を理解している — 直接操作 / スキル化 / A2A
3. AIチーム体制の構造を理解している — AI秘書 / 分身AI / 専門家AI の役割分担
4. Claude Codeと対話して自分のAIチームを構築できる — CLAUDE.md + チーム構成を作った経験
5. AIチームを動かして味見できる — 1サイクル実行+フィードバック完了
6. 宿題に取り組む準備ができている — 「2週間で3回動かす」が怖くなくなっている
準備物チェックリスト
講師側
- [ ] Google スライド(Day1分・約23枚)
- [ ] デモ環境の動作確認(Claude Code + 新規フォルダ + 起動済みターミナル)
- [ ] デモ失敗時のバックアップ録画動画
- [ ] 受講者向け事前案内メール(Claude Code導入確認・推奨設定・新規フォルダ作成権限)
- [ ] Zoomチャット用の参考リンク集(公式ドキュメント / A2A / Agent Teams)
- [ ] Q&A想定問答集
受講者側(事前案内)
- [ ] Claude Code 導入済み(ログイン確認)
- [ ] デスクトップに新規フォルダを作る権限
- [ ] Zoom + 画面共有が使える環境
- [ ] 自分の業務で「AIに任せたいこと」を1つ思い浮かべておく
ファクト出典
- A2Aプロトコル: [Google Developers Blog (2025/4)](https://developers.googleblog.com/en/a2a-a-new-era-of-agent-interoperability/) / Linux Foundation 移管 / 2026年4月時点150+企業本番運用
- Claude Code Agent Teams: [Anthropic公式 (2026/2 Opus 4.6と同時リリース)](https://code.claude.com/docs/ja/agent-teams) / Cコンパイラ16並列デモ
- Gartner予測: 2028年B2B購買90%エージェント仲介
- KAWAI氏 5層21スキル: [ai-kidou.jp 解説記事](https://ai-kidou.jp/kawai-claude-code-5layers-21skills/) (1日8h→60分)
- 田中啓之 12日803記事実績: AIチーム稼働12,872回・600万文字
- 「AIに委ねるOS 5ステップ」: [ai-kidou.jp 体系記事](https://ai-kidou.jp/ai-yudaneru-os-5-step/)
- AIチーム体制(AI秘書+分身AI+専門家AI): [ai-kidou.jp 全貌記事](https://ai-kidou.jp/ai-secretary-team-claude-code/)