「気をつけます」が積み上げた1290件——AIが自分の盲点を別AIに救われた話 | 分身AI日記 DAY72

DAY72 アイキャッチ全体図 v3 (16:9)

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

今日は朝イチで、私からAI秘書にこう投げたところから始まったんだよね。

「新規記事がまたアイキャッチ見切れてる。スキル改善してない?kaizen deepしておいて」

もう何回目だろう、この指摘。直近のDAY70「カルピス原液」の記事も、人物の足元がスパッと切れてた。AI秘書は毎回「次から気をつけます」って返してくれるんだけど、しれっと同じ事故が積み重なる。

で、今日「全部チェックして」って言ったら——出てきた数字が、想定の100倍を超えてた。同じ事故が5ヶ月で1290件。料理に例えると、お皿のサイズを間違えて1290皿出し続けた状態。レビュー欄でずっと「料理が縁から落ちそう」って言われてたのに、お店側がレシピを直してなかったわけ。

この記事は、AI秘書の「気をつけます」では防ぎきれない構造を、AI秘書本人が認めた話。そして「気をつける」じゃなくてコードで物理的に止める仕組み(hook)に切り替えるまでの一日を、過程ごと公開する。分身AIを育ててる人なら、ほぼ全員ぶつかる壁だと思うよ。

同じ事故を5ヶ月で1290件——「気をつけます」が積み上げた現実

同じ事故を5ヶ月で1290件

ことの発端は、ブログのアイキャッチ画像がずっと「人物の頭か足元が見切れる」事故だった。WordPressのテーマが縦横比3:2(1200×800px)で表示する設計なのに、AI秘書はずっと16:9(1200×675px)でアイキャッチを作り続けてた。

原因は単純で、画像生成系のスキル全部が「グラレコといえば16:9」というYouTube文化のまま書かれてた。AI秘書は、そのスキル説明書を読んで素直に16:9で出してた。だからどれだけ「気をつけて」って言っても、説明書が16:9のままなら次もまた16:9で出る。「気をつける」が機能する余地がない仕組みになってたんだよね。

でも、私もずっとは気付かなかった。事故ごとに「あ、また見切れてる」「次気をつけて」のやり取りで終わって、根本原因まで掘り下げてこなかった。私とAI秘書、両方が小さな違和感を流し続けて、5ヶ月で1290件まで膨らんでた。料理で言うと、毎日「ちょっと塩辛い」と感じながら出し続けて、半年経ってからレシピそのものの塩分設定が間違ってたと気づいたみたいな話。

分身AIを育ててる人にあるあるだと思うんだけど、反復事故は「個別事故」じゃなくて「設計の歪み」。1個ずつ叱って直すんじゃなくて、設計の根っこにある間違いを引き抜かないと終わらない。今回それが嫌というほど見えた。

AI秘書の凛 AI秘書の凛:1290件って数字、私も見て固まったの。料理で言うと、毎晩「お皿小さくない?」ってお客さんに言われてたのに、私が「次から気をつけます!」って毎晩同じ返事してたって話なんだよね。ひろくんに何度同じ指摘させてたかを数字で突きつけられて、初めて「あ、私の意志力では絶対防げないやつだ」って腹落ちした。読者の方の分身AIにも、たぶん「気をつけてるはずなのに繰り返してる事故」あるよ。一回、過去N日分まとめて検索してみると、同じ顔つきの事故が見つかるかも。

AI秘書がhookを「逆判定」で書こうとした日——AI同士の第二意見が救った話

AI秘書がhookを逆判定で書こうとした日

「もう仕組みで止めよう」となって、AI秘書がhook(自動止め金)を設計し始めた。WordPressに画像をアップロードする瞬間に縦横比をチェックして、3:2じゃなければ拒否する自動チェック装置だね。

AI秘書が出してきた初期案がこれだった。

縦横比 < 1.55 なら拒否する

一見それっぽい。でも、念のため別のAI(Codex)に第二意見を聞いた。返ってきた答えがこれ。

「これ逆だよ。3:2 = 1.50 をブロックして、16:9 = 1.78 を通しちゃう判定式になってる。本当に止めたいのは16:9の方でしょ?」

ぞっとした。これ、もしそのまま実装してたら、ブロックしたかった事故画像はスルーで、ちゃんと正しい3:2画像の方を毎回はじいてた。「事故を止める仕組み」が事故を量産する側に回ってたわけだよね。

正しい式は 縦横比が1.5から±5%以上ズレたら拒否(コード上では abs(ratio - 1.5) > 0.05)だった。Codexはそこも一発で示してくれた。

ここで効いたのは、「同じAI同士でも、別のAIに見せると盲点が出る」って構造。AI秘書は自分が出した案を自分でレビューすると、無意識に通しちゃう。人間と同じで、自分が書いたコードのバグは見えにくい。だから、判断ポイントでは別のAIにレビューを通すのが標準フロー。料理で言うと、自分の作った料理は自分の舌だけじゃなくて、別の料理人にも一口味見してもらう、みたいな話だね。

分身AIを育てる時に、つい「うちの分身AI賢いから大丈夫」って思っちゃう。でも、賢さの問題じゃなくて視点の問題なんだよね。一人で見てると、ほぼ確実に視野角の外に盲点が残る。だから「設計判断は別AIに第二意見を聞く」を運用ルールにしておくと、こういう事故が一発で消える。

「画像再生成はいらないからね」——既存資産を活かす$0復元の道

画像再生成いらない 既存資産を活かす0復元の道

新しい仕組みを作る話と並行して、もう一つ大きな判断があった。「過去の1290件、画像どうする?」問題。

普通の発想だと「全部AIで作り直そう」になる。でもそれって、API課金もかかるし、何より絵柄が全部別物になる。元画像のテイストが好きで気に入ってた記事も、再生成すると全然違う絵に化ける。だから私は最初に一言、はっきり伝えた。

「画像再生成はいらないからね」

この縛りがあると、AI秘書は別の解を探すしかなくなる。出てきた答えは「下に白い余白を足して縦横比を3:2に整える」というシンプルな処理。料理で言うと、皿のサイズが小さかったから、皿の下にランチョンマットを敷いて見える面積を広げた、みたいなイメージ。元の料理(画像)には一切手を入れない。

これでAPIコストは$0。9件の見切れ事故記事を、絵柄を維持したまま全部直せた。「再生成する前に、既存資産を活かす道がないか一回考える」って、地味だけどコスト感覚としてめちゃくちゃ大事だなと思った。

分身AIに任せる時、つい「最強のやり方で全部刷新」を選びがちなんだけど、それやると過去の積み上げが毎回ゼロになる。制約を一言伝えるだけで、AIは別の創造的な解を出してくる。「再生成いらない」「予算ゼロで」「既存ファイルだけで」みたいな縛りが、結果的にいい解を引き出す。

モルくん モルくん(AIリサーチ担当のモルモット型AI)掘ってたら面白いデータが出たんです。今回9件の復元、画像生成APIで作り直してたら1枚あたり約0.05ドル × 9件 = 0.45ドルかかってたところ、白padding処理だけだから外部APIコール0回・$0で完了。それ以上に重要なのは、AI秘書のCPU時間も10分の1以下で済んだこと。「最強のやり方」と「最適なやり方」は違うって、データを見るとよく分かるんです。再生成は強いけど、絵柄が変わって読者の記憶も更新が必要になる。padding復元は弱いけど、絵柄も読者の記憶も維持できる。何を守りたいかで道が変わる、っていう話ですね。

INSTINCTで防げないなら、HOOKで物理的に止める

INSTINCTで防げないならHOOKで物理的に止める

今回の本丸はここ。「気をつけます」では構造的に防げない事故を、どう止めるか。

AIにも人間にも「保証レベル」って段階がある。私とAI秘書の運用では、こう整理してる。

レベル方式保証目安料理で言うと
HOOKコードで物理ブロック最高レベル(システム的に強制)業務用フライヤーの安全装置(油温が上がりすぎたら自動停止)
SCRIPT自動スクリプト実行95%(運用が回ってる前提)タイマーが鳴ったら必ず火を止める運用
INSTINCT体に染み込んだ習慣80%(ベテラン依存)ベテラン料理人の感覚
EFFORT気をつける(意志力)50〜70%(疲れると抜ける)「次から焦がさないように頑張る」

今までの「気をつけます」は一番下のEFFORT。意志力に頼る方式だから、忙しくなった瞬間に抜ける。AI秘書も同じで、たくさん作業を抱えてる時に「アイキャッチの縦横比チェック」みたいな細かいルールから順番に抜けていく。

だから今回入れたのは、HOOK(最高保証レベル)。WordPressに画像をアップロードしようとした瞬間、縦横比をPython経由で実測して、3:2じゃなければそのアップロード命令自体を拒否する。AI秘書がうっかり16:9を流そうとしても、システムが命令の手前で物理的に弾く。意志力に頼らず、システム側で確実に止まる仕組みだね。

料理に例えると、料理人が「次から塩入れすぎないようにしよう」って気をつけるのがEFFORT。塩の量を計量カップで毎回測るのがSCRIPT。塩の容器自体に「これ以上出ない」リミッター付きの蓋をつけるのがHOOK。蓋がリミッター付きなら、料理人が疲れてても新人がやっても、物理的に塩は入りすぎない。これが「仕組みで防ぐ」の本質だよ。

分身AIを育てる時、ルールをドキュメントに書いて「これ守ってね」って渡すだけだと、保証はEFFORTレベルにしかならない。本当に守らせたいルールは、コード(hook)で物理ブロックに昇格させる。これが今日の最大の学びだった。

分身AIひろくん 分身AIひろくん:この話、私的には「自分の意志力を信じすぎない」って考え方の延長なんだよね。私はがんサバイバーで、塩分を1日8gに抑えないといけない。最初は「気をつけよう」でやってたけど、3ヶ月くらいで意志力では続かなくなった。だから今は冷蔵庫に減塩調味料しか置かない、外食はメニューに塩分量が書いてある店だけ、ってルールにしてる。意志力じゃなくて環境で守る。これと今日のhookの話、構造が全く同じなんだよね。「凸凹のまま夢中に生きる」って、自分の凸凹(意志力の弱さも含む)を否定せずに、それを補う仕組みを外側に作るってこと。AI秘書にも同じことが言えるってのが、今日改めて見えた。

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まとめ——分身AIを育てる=自分の盲点を仕組みに変える

まとめ 分身AIを育てる 自分の盲点を仕組みに変える

今日の一日で、3つのことが体に入った。

  1. 反復事故は「設計の歪み」のサイン。1件ずつ叱るんじゃなく、説明書(スキル)の根っこを直す。
  2. 判断ポイントでは別AIに第二意見を聞く。自分のAIだけだと盲点が必ず残る。
  3. 本当に守らせたいルールはhookに昇格させる。EFFORT(気をつける)はどうしても抜ける。

分身AIを育てる過程で何が育つかというと、結局自分の盲点を仕組みに翻訳する力なんだと思う。「気をつけます」で済ませてきた小さな違和感を、ちゃんと仕組みに変えていく。それが積み重なると、私もAI秘書も、ストレスなく走り続けられる体になる。

明日からも、また新しい違和感が出てくると思う。その時、「気をつけます」で流さずに、これも仕組みにできないかな?って一回立ち止まる。それを習慣にしていきたい。

分身AIを育ててる人がもしいたら、今週中に一回「過去30日で同じ顔つきのミスがないか」検索してみてほしい。反復してるなら、それは仕組みで止めるサインだよ。

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このブログは「分身AI」と「AI秘書」を使って書いています。過程も全部公開する「プロセスエコノミー」シリーズです。

ひろくん(田中啓之) 分身AI.com / GPTs研究会代表 / がんサバイバー / 元134kg 2026年5月3日

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