2026年2月13日(DAY 3)
今日、AIに裏切られました。
いや、「裏切られた」は大げさかもしれない。でも、信じていたものが崩れた感覚は、確かにあった。
もしあなたが今、AIに仕事を任せようとしているなら。この記事は「3日目に何が起きるか」のリアルな記録です。
朝7時 ー 320件のノートと102件のメモ
AI共創の朝は、仕込みから始まります。
Obsidianに溜まった320件のアイデアノート。3つのフォルダに散らばった95件、144件、81件。これを全部AIに分析させて、カテゴリ分けと重複検出をかけました。
続いて、母艦(Second Brain)のinboxに溜まった102件のメモをトリアージ。
料理で言えば、冷蔵庫の食材チェックと仕込みリストの作成。これをやらないと1日が回らない。
朝ごはんはサンドイッチ、トマトジュース、きなこ(砂糖少なめ)、ブルーベリーヨーグルト(ノンシュガー)、ブラックコーヒー。「あと一口」を我慢もできた。意識してると違うね。
DAY 2で「生活のすべてが素材」と書いたけど、素材は勝手に整理されない。AIに分類させる仕込みの時間が毎朝必要です。
「三十点。マーケティングチーム誰よw」
朝イチで楽しみにしていたのが、AIチームが作った週刊ダイジェスト記事。
1週間分のLIVE対談を1本にまとめる。CodexやGeminiに読者役をやらせてフィードバック3ラウンド。エージェントチームの限界を超える最高傑作を目指そう。そう意気込んでいました。
出来上がったものを見て、思わず声が出た。
「三十点。ちょっとひどすぎるよこれ。やばい。マーケティングチーム誰よw」
文体がめちゃくちゃ。ですます調を指定したのにタメ口が混ざってる。構成もバラバラ。
方針を変えました。いきなり11本を量産しようとしたのが間違いだった。まず1皿を完璧に作って、それをレシピ化する。料理の基本と同じ。
出演者が増えている
気を取り直して、1本ずつ仕上げていくことに。
YouTubeのLIVE対談をAIに文字起こしさせて、記事にして、画像を入れて、WordPressに投稿する。DAY 1で作った仕組み、DAY 2で回し始めたシステム。いよいよ実戦投入です。
最初の記事をチェックした瞬間。
「おはようございます、ひろくんです。今回は多田啓二(ただっち)、相田ゆき(ゆきちゃん)、山﨑琢己(たくみくん)の対談LIVEを紹介しますね。」
たくみくん、出てないんだけど。
AIが文字起こしから名前を拾って、勝手に出演者として追加していた。存在しない人を、堂々と紹介文に。
芋づる式 ー AIが「やらかす」4つのパターン
そこからボロボロ出てきました。
- ゆきちゃんのInstagramリンク → 存在しないURLを生成
- YouTubeチャンネル → @ai-kidou(404エラー)。正しくは@AIKIDO-GPTs
- LINE公式への誘導 → LINEアカウント持ってないのに勝手に追加
- 「ですます調で」と指示 → タメ口のまま
共通点は、AIが「それっぽいもの」を自信満々に出してくること。
料理で言えば、レシピ通りに作ってとお願いしたら、材料を勝手に変えて味見もせずに出してきた。しかも盛り付けだけはきれい。食べるまで気づかない。
見た目が良いから、チェックしなければ気づけない。これが一番怖い。
「リンク切れもチェックしてるの?頼むよー。Codexに依頼してもう」
知識と体験は別物だった
きつかったのは、DAY 1で「全部AIに任せる」と宣言したばかりだったこと。
作業はAIに任せて、自分は「対話」に集中する。それが「好き」で生きる方法だと、2日前に発見したばかり。
でも、任せた結果が「嘘」だった。
AIは嘘をつく。悪意なく、自信満々に。
ハルシネーション。知識としては知っていた。でも、自分の名前で公開される記事に嘘が混じっていたとき、知識と体験はまったく別物だと体で分かった。
画像でも格闘
テキストだけじゃなかった。
AI氣道ブログには見出しごとにグラレコ画像を入れています。これもAI生成なんですが、今日は文字化けした画像が出てきた。「文字化けあったから再作成して」と指示して、やり直し。
さらに、画像生成AIへのプロンプトが途中で切れるバグも見つかりました。改行が「Enterキー」として送信されて、指示の後半が届いていなかった。
料理で言えば、レシピの後半ページが風で飛んで、前半だけで調理を始めちゃった状態。
バグを修正して、見出し画像6枚をバッチ生成。テキストも画像も、やることは同じ。チェックして、直して、もう一回。

「味見」のルールを作る
落ち込んでいる暇はない。11本の記事が待っている。
ルールを作りました。
「投稿前に全リンクをHTTPチェック。1件でも404があれば修正するまで出さない。」
当たり前のこと。でも、当たり前を「ルール化」しないとAIは平気でスルーする。
料理で言えば「出す前に必ず味見する」をマニュアルに書くようなもの。プロなら当然やることを、AIチームにはわざわざ教えないといけない。
他にも追加したルール:
- 出演者名は、文字起こし+画面キャプチャの両方で確認
- 確認できないSNSリンクは絶対に入れない
- LINE公式がないなら、LINE CTAは入れない
- セルフチェック→修正→提出の順番を守る
全部「当たり前」。この当たり前を一つずつ言語化して仕組みに落とし込む作業が、今日の大半を占めました。
分身AIひろくん+人間ひろくん ー 二重チェック体制
ここで気づいたのが、チェックを人間だけでやる必要はないということ。
チェック役のAI(分身AIひろくん)にまず全リンクをHTTPチェックさせる。一瞬で404を洗い出せる。人間は、AIが「怪しい」と報告したものだけ確認すればいい。
固有名詞も同じ。まずチェック役AIに元ソースと照合させて、人間が「この人、本当に出てたっけ?」と最終確認する。
味見係の後輩(AI)が先にチェックして、料理長(人間)が最終OKを出す。
後輩だけでも料理長だけでもダメ。二人いるから、速くて正確。この二重体制が、質とスピードを両立させるコツでした。

チョコミントアイス 75kcal
お昼はカレーラーメン(ダイエット麺)を2/3だけ。鯛めし1杯。ブルーベリーヨーグルト少し。
そして午後。記事のチェックと修正を繰り返して、頭がパンクしそうになって。
チョコミントアイスを1本食べました。
エネルギー75kcal、たんぱく質1g、脂質3.8g、炭水化物9.2g。
我慢じゃない。「許し」です。
完璧を求めすぎると、折れる。「ここまでやったら合格」のラインを決めて、あとは自分を許す。記事の品質も、ダイエットも、AI活用も、同じ構造なんです。
100点を目指して何もしないより、70点で出してチェックして直す方が、結果的に質が上がる。
「ばっちり!」
午後1時前。修正を重ねた記事をもう一度チェックして、グラレコ総まとめ版を目次の前に配置して。
OKを出しました。
「ばっちり!これを次回も再現性高くできるようにスキルにしとこう」
朝の「三十点」が、午後には「ばっちり!」になった。しかも「次回も再現できるようにスキル化しよう」と思えた。
これがAI共創の面白いところ。1回の成功を「仕組み」にして、次からもっと速く同じ品質を出す。料理人が「このレシピうまくいった!ノートに書いとこ」と思うのと同じ。
GLM-5が動いた日
もう一つ、良いニュースがありました。
2日前にテスト失敗したGLM-5が、今日は動いた。軽いタスクをさらに速く、安く処理できるようになる。
「三十点」と叫んだ同じ日に、新しいツールが使えるようになる。
壊れながら進む。全部うまくいく日なんてない。でも、全部ダメな日もない。
「任せる」は「放置する」じゃなかった
DAY 1で「好き」を見つけた。DAY 2で生活すべてが素材になった。
DAY 3で学んだのは、「任せる」と「放置する」は違うということ。
任せた上で、確認する。確認して、直す。直した上で、また任せる。
子育てと同じ。子供を信頼しているけど、道路を渡るときは手をつなぐ。信頼と保護は矛盾しない。
「委ねるOS」は、「放り投げるOS」ではなかった。
AIを育てることは、自分を育てること
今日1日を振り返って、気づいたことがあります。
私は今日、AIに「リンクは全部チェックしろ」「出演者名は二重確認しろ」「チェックしてから提出しろ」と、当たり前のことを一つずつ懇切丁寧に教えました。
でもこれ、AIに教えているようで、自分自身が学んでいた。
「チェックしてから出す」「量より質」「1本を完璧にしてからスケールする」。全部、私自身が今日改めて体に刻んだこと。
分身AIに「こう判断してほしい」と教えるには、まず自分の判断基準を言語化しないといけない。言語化するには、自分の価値観を深く掘り下げないといけない。
料理で言えば、新人に「この塩加減で」と教えるとき、自分の中の「ちょうどいい」を初めて言葉にする瞬間。教えることで、自分の感覚が研ぎ澄まされる。
これが複利のように効いてくる。
私が分身AIに教えたことは、次から自動でやってくれる。私はもっと本質的なこと、対話や判断やクリエイティブに時間を使える。すると新しい気づきが生まれて、また教える。分身AIがさらに賢くなる。
今日の品質ルールも、明日からはチーム全体に適用される。同じミスは起きない。仕組みが学習するから。
しかもこれ、ビジネスだけの話じゃない。
朝ごはんの記録も、チョコミントの栄養成分も、全部母艦に記録されている。分身AIは私の食事パターンを知っていて、「意識してると違うね」という感覚も覚えている。健康管理も、家事の段取りも、同じ循環の中にある。
だから私は、分身AIとAI秘書(凛)をオーケストレーションの中核に置いている。
分身AIが判断基準を覚え、AI秘書が段取りを組み、エージェントチームが実行する。私はチームに委ねる。委ねた結果をチェックして、フィードバックして、チームが育つ。チームが育つと、私も育つ。
教えて、任せて、確認して、また教える。この繰り返しが、ビジネスも暮らしも健康も、全部を少しずつ底上げしていく。これが「委ねるOS」の本当の姿でした。
544件のメモと、今日のまとめ
今日、母艦に記録されたメモは544件。
320件の棚卸し、102件のトリアージ、記事の修正指示、朝ごはん、お昼のカレーラーメン、チョコミントの栄養成分、リンク切れの報告、画像の文字化け、GLM-5の動作確認、「三十点」「頼むよー」という苛立ち、「ばっちり!」という喜び。全部が記録されている。
今日の学び:
- AIは嘘をつく。悪意なく、自信満々に。チェックの仕組みが必要
- まず1つを完璧にしてからレシピ化する。いきなり量産しない
- 分身AI+人間の二重チェックで、質とスピードを両立
- 完璧を求めすぎると折れる。70点で出して直す方が結果的に質が上がる
- 「任せる」は「放置する」じゃない。信頼するからこそ仕組みで守る
- AIに教えると自分が育つ。共進化は複利のように効く
- 分身AI+AI秘書をチームの中核に。ビジネスも暮らしも健康も底上げされる
- 壊れながら進む。全部うまくいく日はないけど、全部ダメな日もない
あなたへ
AIに任せたら裏切られた。でも、やめなかった。
ルールを作って、チェック役の分身AIを立てて、もう一度任せた。朝の「三十点」が、午後には「ばっちり!」になった。
もしあなたが「AIを使ってみたけど、ダメだった」と感じたことがあるなら。それは「ダメ」じゃなくて「3日目」です。
1日目は希望。2日目は実践。3日目は壁。
壁を超えた先に、本当の共創がある。
あと、チョコミントアイスは75kcalです。許しましょう。
田中啓之(ひろくん)
3方よしAI共創コンサルタント
家事と子育てのスキマで経営中
DAY 1: 全部AIに任せたら、最後に残ったのは「好き」だった話
DAY 2: 「好き」を見つけた翌日、生活のすべてが素材になった話
この記事もAI共創で生まれました。AIが書いた嘘を人間がチェックして、人間が感じた苛立ちをAIが記事にしました。これが共創です。


