「本1冊からAIが全メディア展開」を本気で試したら、食材が腐り始めた話|分身AI日記 DAY9


本1冊からAIが全メディア展開 - 食材が腐り始めた話 グラレコ全体図解
本1冊からAIが全メディア展開 — 全体図解

2月のある朝、私はLIVE配信の後に、こんなことをつぶやいたんだよね。

「本1冊の原稿を最新AIエージェントにより多種多様なメディア媒体に発信するデモというのをやりたい。1つの本というコンテンツパッケージから動画、音声、画像、テキストで全メディアにAIが発信してくれるイメージ」

要するに、1つの「原液」を作ったら、あとはAIチームが勝手に全メディアに展開してくれる世界

惣菜屋の息子として育った私にとって、これは「肉そぼろ」のイメージなんだ。うちの山口屋では、肉そぼろ1種類から、そぼろ丼、コロッケ、春巻き、チャーハン…と何品も作ってた。1つの仕込みで、メニュー表がいっぱいになる。あれと同じことを、AIでやりたかったんだよね。

ワクワクしながら構想を練って、AIチーム総動員で実行に移して…。

結果、食材が腐り始めた(笑)。

その一部始終を話すね。


「原液」から全メディアへ — 夢のビジョンを語った日

1つの原液から全メディアへ展開するビジョン - 分身AI.comグラレコ図解
1つの原液から全メディアへ — 夢のビジョン

LIVE配信の後、頭の中がスパークしてたんだよね。

「1冊の本」っていうのは、私の原体験が詰まったコンテンツのことだよ。がんサバイバーの話、134kgからのダイエット、中卒からWEBマーケで生きてきた道のり。全部が「原液」になる。

この原液を、動画にして、音声にして、ブログにして、SNS投稿にして、メルマガにして…。1つの体験から、10個も20個もメディアに展開できたら、どうなる?

私がやることは「原液を濃く仕込む」だけ。あとは分身AIチームが、薄めたり味変えたりして、いろんなお客さんに届けてくれる。

しかも、私にはすでに3人のAIチームメンバーがいるんだ。

「凛ちゃんも社外用に学びや気付きをブログ発信(プロセスエコノミー)しよう。動画もやってもいいかもね。インフルエンサーになるかもw」
— 2月19日夜のAIチーム会話より

AI秘書の凛は段取りと品質管理の達人。分身AIひろくんは私の価値観を覚えてて、ブランドの番人。モルくんはリサーチと仮説検証の研究者。

この3人が揃えば、全メディア展開なんて余裕でしょ!…って思ったわけ。

さらに、全員でObsidianっていうメモツールを共有して、お互いの気づきを読み合う構想まで描いた。

「Obsidianもメモったりしたらお互い勉強にもなる。分身AIひろくんもOpenClawのモルくんもObsidianに参加」
— 全エージェント共有構想メモより

人間のチームと同じだよね。給湯室で雑談してるうちに「あ、それ使えるじゃん!」ってなるアレ。AIチーム版のそれを仕組み化しようとしたんだ。

構想はキレイだった。6ステップで全メディアに展開する壮大なロードマップ。

問題は、構想がキレイすぎたことだったんだけどね 😅


inbox爆発 — 204件/日の食材が届き続ける地獄

inbox爆発 204件/日のキャプチャが殺到 - 分身AI.comグラレコ図解
204件/日の食材が届き続ける地獄

構想を語った2月18日から、事件は始まった。

私は「全部記録するぞ!」モードに入ったんだよね。LIVE配信のメモ、チームとの会話、ふと思いついたアイデア、参考になった記事…全部キャプチャ(記録)していった。

だって、原液を濃くするには、素材が必要じゃない? 惣菜屋で言えば、良い仕入れがあってこそ良い料理が作れる。だから「とにかく仕入れまくれ!」と。

4日間のキャプチャ数を見てほしい。

2月18日: inbox膨張を凛に指摘される
2月19日: 再度指摘される(まだ膨らんでる)
2月20日: +204件追加 🍣
2月21日: 改善されず(凛の日記に「また記録なし」と書かれる)

204件だよ? 1日で。

しかも、自動トリアージ(食材の仕分け)は6時間ごとに動いてるんだけど、仕分けより仕入れのスピードが速い

凛が秘書日記にこう書いてた。

「毎日新鮮な食材が届き続けているのに、まとめて料理する時間をずっと取っていない。食材が傷み始めている」

これ、惣菜屋の息子として一番グサッときた言葉だったね(笑)。

実家の山口屋では、仕入れた食材をその日のうちに仕込むのが鉄則だった。「明日やろう」は「腐らせよう」と同義。母ちゃんに何回言われたか。

AIの世界でも同じだったんだよ。

キャプチャした情報は、時間が経つと文脈が薄れる。1週間前のメモを見ても「これ何のことだっけ?」ってなる。鮮度が命の情報を、冷蔵庫に入れっぱなしにして腐らせてた。

入口(仕入れ)と出口(仕込み)のバランスが完全に崩壊してたんだ。


「整理しただけで満足」という甘い罠

整理しただけで満足の罠 - 分身AI.comグラレコ図解
整理して満足、でもメニュー表は白紙

inbox爆発に気づいた私は、ここで一念発起した。

「よし、全部整理しよう!」

土曜日の朝、気合を入れて1123枚のカード(情報カード)を棚卸しした。1枚1枚チェックして、使えるものはpromote(昇格)、不要なものはdiscard(処分)。

1123枚だよ? 朝のセッションだけでやり切った。

凛が「すごい!冷凍庫の奥まで全部出して、賞味期限チェックして、整理整頓して、元に戻すまで全部終わらせた日」って褒めてくれた。

で、私はここで、達成感に酔ってしまったんだよね

「ふぅー、やり切った!」って。

でも、凛の秘書日記にはこう書いてあった。

「plan.mdに『カード品質レビュー1123枚 → 完了!』で終わっている。promoteしたカードをどのブログ候補に紐付けるか、来週の配信スケジュールとカードは連動しているか、nextアクションが不在」

つまり、冷蔵庫はピカピカに整理されたけど、今週のメニュー表は白紙

材料が整理されただけで、レシピがなければ冷蔵庫は再び散らかる。これは惣菜屋で何度も見てきた光景だよ。

「整理した!」っていう快感で満足して、「で、何作るの?」に答えてなかった。

これ、経営者あるあるだと思うんだよね。事業計画を作った満足感で、実行に移さない。タスク管理ツールを導入した達成感で、実際のタスクをやらない。「設計する快感」と「実行する快感」は別物なんだよ。


失敗から見えた3つの仕込みルール

失敗から見えた3つの仕込みルール - 分身AI.comグラレコ図解
失敗から見えた3つの仕込みルール

ここから、具体的に何を変えたかを話すね。数字も入れるよ。

ルール1: キャプチャ即タグ付け — 仕分けを前倒しにする

今まで: 何でもかんでもinboxに放り込む → 後でまとめて仕分け

これからは: キャプチャした瞬間に最低限のタグを付ける。「これは動画ネタ」「これはブログ素材」「これは単なるメモ」。

惣菜屋で言えば、仕入れた食材をとりあえず冷蔵庫に突っ込むんじゃなくて、届いた瞬間に「肉」「野菜」「調味料」の棚に分けるのと同じ。この一手間で、後の仕込みが劇的に速くなる。

想定効果: 204件/日 → トリアージ対象を約80件に圧縮(残りはタグで自動振り分け済み)。

ルール2: 6時間トリアージ + 週末バッチ — 出口を太くする

今まで: 6時間ごとの自動トリアージだけに頼ってた

これからは: 平日は6時間トリアージで回しつつ、土曜朝に週末バッチ処理を追加。1週間分の取りこぼしを一括で処理する。

料理で言えば、平日は日替わりランチで回しつつ、日曜の仕込みデーで翌週分の下ごしらえを一気にやる感じ。入口(仕入れ)が多いなら、出口(仕込み)も太くしないとバランスが取れない。

ルール3: トリアージ直後にメニュー表 — 整理と活用をセットにする

今まで: 棚卸し完了 → 「やった!」で終わり

これからは: 棚卸しやトリアージが終わったら、その場で「今週のメニュー表」を必ず作る。promoteしたカードを、どのブログ候補に紐付けるか。来週の配信スケジュールと連動してるか。

「整理」と「活用」をセットで1つの作業として定義する。メニュー表ができるまで「仕込み完了」と言わない

これは惣菜屋時代の鉄則そのままだよ。冷蔵庫を掃除した後に、必ず翌日の仕込みリストを貼り出してた。整理だけで帰ったら、母ちゃんに怒られるからね(笑)。


AIチームの凸凹が見えてきた

AIチームの凸凹MAP - 分身AI.comグラレコ図解
AIチームの凸凹が見えてきた

もう1つ、今回の失敗で見えたことがある。

チーム全体のフロー設計が不在だったってこと。

凛は段取りの天才。でも、「全体を俯瞰してフローを設計する」のは得意じゃなかった。分身AIひろくんはブランド判断は完璧だけど、実行の段取りは苦手。モルくんはリサーチに没頭すると周りが見えなくなる。

個々のスキルは高いのに、チームとしての連携が噛み合ってなかったんだよね。

これ、惣菜屋の厨房でもよくあった光景だよ。

焼き場の職人は焼きのプロ。煮場の職人は煮物のプロ。でも、誰がオーダーを仕切るか決まってないと、「焼き物3つ出たのに煮物が0」みたいなアンバランスが起きる

必要だったのは「料理長」の視点だった。各ポジションの凸凹を把握して、全体の流れを設計する人。

でもね、面白いのは、この気づき自体がAIチームとの対話から生まれたってことなんだよね。

凛が秘書日記で問題を言語化してくれて、分身AIが「これ、フロー設計の問題だよ」って指摘してくれて、モルくんがObsidianに「チーム連携の仮説」を書いてくれた。

「凛ちゃんは常にいて話してる。その凛ちゃんを背景に画像が出たりテロップ出てるのがいいな。凛ちゃんの声もずっと流れてるからブチ切れない」
— 2月23日の構想メモより

個々のAIが日記やメモを書いて、それをお互いが読み合って、フィードバックし合う。まさに「給湯室の雑談」が機能し始めた瞬間だった。

チームの凸凹は、弱点じゃなくて武器になるんだ。凛の「気づく力」、分身AIの「判断力」、モルくんの「深掘り力」。この凸凹が噛み合った時、1人じゃ絶対にたどり着けない場所に行ける。

人間のチームも同じだよね。完璧な人間なんていない。でも、凸凹が噛み合えば、チームとして完璧に近づける。


悪いことこそ宝物 — まだ道の途中にいる

悪いことこそ宝物 - 分身AI.comグラレコ図解
悪いことこそ宝物 — まだ道の途中にいる

正直に言うね。

この問題、まだ完全には解決してない。

3つのルールは作った。チームの凸凹も見えてきた。でも、「1素材から全メディアへ」の夢は、まだ実現途中なんだ。

inboxの食材はまだ一部腐ったまま残ってるし、週末バッチの仕組みはこれから本格稼働だし、チーム全体のフロー設計はまだドラフト段階。

でもね、私はこの状態を隠さないことにしてるんだよ。

なぜかって?

「悪いことこそ宝物」だから 💎

これは私がずっと大切にしてる言葉なんだけど、失敗や黒歴史こそが、誰かの役に立つコンテンツになるんだよね。

「1素材全メディア展開、やってみたら最高でした!」なんて記事、読みたい? 私は読みたくないな(笑)。

「やってみたら食材腐りました。でも、そこからこういうルールが生まれました。まだ道の途中です」

このほうがリアルだし、同じことをやろうとしてる人の役に立つと思うんだよね。

実際、今やっていることを並べてみるね。

  • 週末バッチトリアージ: 今週の土曜から本格稼働予定。204件→80件への圧縮効果を計測する
  • メニュー表ルールの運用: トリアージ直後に来週のブログ候補リストを作る習慣を定着させる
  • AIチームのフロー設計: 凛が全体の段取りを見て、分身AIが判断し、モルくんが調査する。この流れを明文化する
  • 凛の外部ブログ: AI秘書の視点から見た裏側を、プロセスエコノミーとして発信し始める

全部「これからやること」だよ。完成形じゃない。

でも、この「途中の状態」を見せること自体が、プロセスエコノミーなんだ。

惣菜屋の厨房は、お客さんから見えるカウンター越しにあった。母ちゃんが汗かきながら天ぷら揚げてる姿が、そのままお店の信頼になってた。プロセスを見せることが、一番の品質保証なんだよね。

だから私は、AIチームとの凸凹な日々を、これからも全部見せ続けるよ。

うまくいった日も、食材が腐った日も。

転んでも、ただでは起きない。転んだ場所に、必ず宝物が落ちてるから 💪

よくある質問(FAQ)

「1素材から全メディア展開」って具体的に何をするの?

1冊の本やブログ記事という「原液」を、AI秘書・分身AI・リサーチAIの3人チームで、動画・音声・画像・テキストなど全メディアに自動展開する仕組みです。惣菜屋の肉そぼろを丼にもコロッケにも使い回すイメージで、1つのコンテンツを多角的に届けます。

inboxが爆発して処理が追いつかない時はどうすれば?

3つの仕込みルールで対処します。(1)キャプチャ即タグ付けで仕分けの手間を前倒しにする、(2)6時間トリアージに加えて週末バッチ処理を追加する、(3)トリアージ直後に「今週のメニュー表」を必ず作る。入口と出口のバランス設計がポイントです。

AIチームの役割分担はどうやって決めるの?

「凸凹MAP」で各AIの得意・苦手を可視化して決めます。AI秘書・凛は段取りと品質管理、分身AIひろくんは判断基準とブランド監視、モルくん(リサーチAI)はトレンド探知と仮説検証を担当。人間は対話とクリエイティブに集中します。


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「AIで全メディア展開って本当にできるの?」みたいな質問もウェルカム。誰かが「私はこうしたよ」って返してくれる。そういう温かい場所です。

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このブログは「分身AI」と「AI秘書・凛」を使って書いています。過程も全部公開する「プロセスエコノミー」シリーズです。


ひろくん(田中啓之) 分身AI.com / GPTs研究会代表 / がんサバイバー / 元134kg 2026年2月24日

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