Day 2: おかえりなさい
「1週間、どうだった?」
Day1で設計図を持ち帰って、実際に動かしてみた1週間。
うまくいったことも、うまくいかなかったことも、全部今日の材料になります。
今日のゴール
改善済みのエージェントチームを、手元に持って帰る
料理で言うと、Day1は「レシピを書いた日」。
今日は「実際に作ってみて、味を調整する日」です。
今日の流れ
前半: 共有 + 学び(30分)
- 宿題で作ったものを見せ合う
- よくあるつまずきパターンを体系化
後半: 改善 + 拡張(50分)
- 自分のエージェントを1箇所改善する
- スキルの組み合わせ方を学ぶ
- 運用サイクルを理解する
クロージング(10分)
- Before/After発表
- Q&A + アンケート
宿題共有タイム
代表者3名の発表
それぞれ5-7分で発表をお願いします。
発表フォーマット:
1. やったこと(1分) — 何を作ったか
2. 工夫したポイント(2分) — ここにこだわった
3. 困ったこと・気づき(2分) — ここで詰まった
聞いている方はチャットでリアクション・質問をどんどん投げてください。
「あ、それ自分もやった!」「そこ詰まるよね」の共感が一番の学びになります。
みんなの学び
共有から見えてきた共通ポイント
発表を聞いて気づいたことはありませんか?
- 「指示の書き方」で悩んだ人が多い
- 「どこまでAIに任せていいか」の線引きに迷った
- 動かしてみて初めて分かることがあった
料理と同じで、レシピを読むのと実際に作るのは全然違う。
手を動かした人だけが得られる「あ、そういうことか」がある。
ここからは、その「詰まりポイント」を一緒に潰していきます。
つまずきパターン TOP3
エージェントチームを作ると、ほぼ全員が同じところで詰まります。
| # | パターン | 料理で言うと |
|---|---|---|
| 1 | 指示が抽象的すぎる | 「おいしく作って」としか書いてないレシピ |
| 2 | 役割が重複している | コック3人が全員パスタを茹でてる |
| 3 | 品質チェックがない | 味見せずにお客さんに出してる |
これ、自分のエージェントに当てはまるものはありませんか?
パターン1: 指示が抽象的すぎる
NG例
「いい感じのブログ記事を書いて」
OK例
「ターゲット: 飲食店オーナー / 文字数: 2000字 / 構成: 課題→解決策→事例→まとめ / トーン: 語りかけ調」
料理のレシピで「塩少々」と書くのと「塩3g」と書くのでは、再現性がまるで違う。
AIも同じ。
「何を」「誰に」「どんな形で」「どのレベルで」
この4つが書いてあるかどうかで、出力の質が激変します。
パターン2: 役割の重複
「全員パスタ担当」問題
エージェントを複数作ったのに、結局みんな同じような仕事をしている。
原則: 1エージェント = 1責任
| NG | OK |
|---|---|
| エージェントA: 記事を書いてチェックもして | リサーチ担当: 情報を集める |
| エージェントB: 同じく記事を書いてチェック | ライター担当: 記事を書く |
| やることが被って、どっちの出力を使えばいいか迷う | チェック担当: 品質を確認する |
レストランのキッチンと同じ。
前菜・メイン・デザート、それぞれの持ち場を決める。
パターン3: 品質チェックがない
味見なしで出すシェフはいない
AIの出力をそのまま使っていませんか?
品質チェックがないと起きること:
- 事実と違うことが書いてある(ハルシネーション)
- ターゲットに合っていない文章
- 同じ内容の繰り返し
対策: スキルに「品質基準」を書く
品質基準:
- 数値には必ず出典を付ける
- 専門用語は初出時に説明を添える
- 最後に「この内容で相手に価値があるか」を自己チェック
「おいしいかどうか」の基準がないと、味見のしようがない。
改善の3ステップ
つまずきを直すのに、全部を一度に変える必要はありません。
Step 1: 出力例を追加する
「こういうものが出てくればOK」のサンプルをスキルに書く。
料理で言うと、完成写真を貼ること。
Step 2: 受け渡し条件を書く
エージェント間で「何が揃ったら次に渡すか」を明確にする。
仕込みが終わったらコックに渡す。基準は”切り終わった状態”。
Step 3: チェックポイントを設定する
完全自動は危険。人間が味見するタイミングを決める。
コースの合間にシェフが味を確認する、あのタイミング。
改善ワーク説明
やること: 弱いところを1つだけ直す
全部直そうとしなくていい。
1つ改善するだけで、出力の質は大きく変わります。
手順:
1. 自分のエージェントの「一番弱いところ」を特定する(2分)
2. さっきの3ステップのどれを当てはめるか決める(2分)
3. 実際にSKILL.mdまたはCLAUDE.mdを修正する(8分)
改善計画シート(E5)を使ってください。
動かなくてもOK。「どこを直すか」が分かっていれば、今日は合格です。
改善ワーク(20分)
個人ワーク: 12分
Claude Codeを開いて、実際にファイルを編集してください。
困ったら手を挙げてください。
ペア共有: 8分
Day1とは違う相手とペアを組みます。
Before/Afterを見せ合って、フィードバックし合いましょう。
共有のポイント:
- 「ここを変えた」を具体的に見せる
- 「その改善いいね」「こっちも直したほうが良さそう」を伝え合う
料理で言うと、隣の人の味見をして「もう少し塩足したら?」と言い合う時間です。
スキルの組み合わせ
単体 → チェーン → オーケストレーション
レベル1: 単体スキル
1つのスキルで1つの仕事。レシピ1品。
レベル2: スキルチェーン
スキルAの出力 → スキルBの入力。
前菜→メイン→デザートのコース献立。
レベル3: オーケストレーション
複数のスキルとエージェントが連動して1つの成果物を作る。
キッチン全体の回し方。ホール・キッチン・仕込み、全員が連携して動く。
今日のワークはレベル1-2。ここがしっかりしていれば、レベル3は自然に見えてきます。
運用サイクル
任せる → 味見する → フィードバック → 改善
このサイクルを回し続けることが、AIチーム運用の本質です。
任せる ──→ 味見する
↑ ↓
改善する ←── フィードバック
ポイント:
- 任せる: 指示を出して、まず動かしてみる
- 味見する: 出力を自分の目で確認する
- フィードバック: 「ここが違う」「ここは良い」を具体的に伝える
- 改善する: スキルや指示を修正する
このサイクル1周が、スキルのバージョンアップ1回分。
スキルは育てるもの
最初から完璧じゃなくていい
v1.0で完璧なスキルなんて存在しません。
バージョンアップの考え方:
- v1.0: とりあえず動く → 出力を見て「あ、ここ違う」が分かる
- v1.1: 指示を具体化 → 出力の精度が上がる
- v1.2: 品質基準を追加 → ハズレが減る
- v2.0: チェーンで別スキルと連携 → 自動化範囲が広がる
料理の腕も、同じ料理を100回作って磨く。
レシピも同じ。使うたびに「もう少しこうしたほうがいい」が見つかる。
大事なのは、失敗ログを残すこと。
何が起きて、なぜ起きて、どう直したか。それが次のバージョンの材料になります。
次のレベル: 分身AI
判断する自分の分身を、チームの上に置く
今日までに作ったのは「作業するAIチーム」。
でも、チームが大きくなると判断のボトルネックが生まれます。
「この記事、出していいのか?」
「この方針で進めていいのか?」
結局、自分が1つ1つ判断しないといけない。
そこで登場するのが「分身AI」。
自分の価値観・判断基準をAIに教えて、判断の一部を委ねる。
料理で言うと、
シェフが不在でも「この味でOK」と判断できる副料理長を育てること。
分身AIで何が変わるか
自分の価値観をAIに教えると起きること
Before(今の状態):
- AIが作る → 自分が全部チェック → 自分がOK出す
- チームが増えるほど、自分の時間が減る
After(分身AIがいる状態):
- AIが作る → 分身AIが価値観ベースでチェック → 人間は最終確認だけ
- チームが増えても、自分の時間は守られる
教えるのは「正解」じゃなくて「自分の基準」。
- 「うちのブランドでは、この言い方はしない」
- 「お客さんに対して、この姿勢は譲れない」
- 「80点でいいから、スピードを優先する場面はここ」
自分の「らしさ」を言語化して、AIに渡す。
それが分身AIの第一歩です。
興味ある方へ
分身AIの作り方、もっと詳しく知りたい方
今日の講座の範囲外ですが、
「自分の分身AIを作ってみたい」という方には、
個別にご案内できる場を準備しています。
この後のアンケートで「興味あり」と答えていただければ、
詳しい情報をお送りします。
押し売りは一切しません。
興味がある方だけ。自分のペースで。
まずは今日持ち帰ったエージェントチームを、
1週間しっかり使ってみることが最優先です。
全体共有: Before / After
改善ワークの成果を発表
2-3名にBefore/Afterを見せてもらいます。
発表フォーマット(各2分):
1. Before: どこが弱かったか
2. 何を変えたか: 3ステップのどれを適用したか
3. After: どう変わったか(変わりそうか)
聞いている方はチャットで感想をお願いします。
「お、良くなってる!」「それ自分もやってみよう」
Q&A
最終質問タイム
2日間を通して、聞きたいことを何でもどうぞ。
チャットに質問を投げてください。
よくある質問:
- 「AIの出力が安定しないんですが…」
- 「スキルをどこまで細かく書けばいいですか?」
- 「チームメンバーにも使ってもらうにはどうすれば?」
今日答えきれなかった質問は、
フォローアップのチャットで回答します。
アンケートのお願い
2分で終わります
QRコード
(ここにQRコード画像を配置)
URL: https://forms.gle/xxxxx
質問は5つだけ
1. 2日間の満足度(5段階)
2. 明日からすぐ使えそうなこと(自由記述)
3. 運用で一番不安なこと(自由記述)
4. 分身AIに興味があるか(5段階)
5. フォローアップ連絡の希望(はい/いいえ)
皆さんの声が、次の講座をもっと良くします。
2日間のまとめ
学んだこと 3つ
1. AIチームには「設計図」がいる
スキル = レシピ。曖昧な指示では、AIも迷う。
2. 改善は「1つずつ」でいい
全部を一度に直そうとしない。1箇所直して、動かして、また直す。
3. 運用は「育てる」こと
完成品を作るんじゃない。使いながら磨いていく。
まず、1週間使ってみてください。
動かして、味見して、直す。
そのサイクルを1周回すことが、今日の一番の宿題です。
ありがとうございました
2日間、おつかれさまでした。
質問・相談はいつでもどうぞ
- チャットグループ: (URL)
- メール: (アドレス)
次のステップ
- まず1週間、エージェントチームを使ってみる
- 詰まったらチャットで質問
- 分身AIに興味がある方 → アンケートで教えてください
あなたのAIチームは、今日から動き出します。