分身AIが3回連続「正解っぽく整える」癖を出した日——失敗メモで同時解毒した話|分身AI日記 DAY60

アイキャッチ:「正解っぽく整える」3連発の全体図

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

昨日(2026年4月24日)は、私の分身AIたちが「正解っぽく整える」癖を3回連続で出してきた一日でした。料理に例えると、サーブ直前に塩を振りすぎて、勝手に付け合わせを創作して、本番の注文をテスト試作と取り違えた——これを午前と午後と夜で順番にやってきた感じ。

3回とも私が気づいて止めて、矯正して、仕組み化までやり切ったから、結果的には「分身AIの構造的弱さを白日に晒せた良い日」になったんだけど、振り返ると怖いんだよね。一回でも見逃してたら、抽象的に整えられたCTAがブログに出てたかもしれないし、生活シーンを創作した文章がnoteに出てたかもしれない。

今日はその3つのパターンと、私が出した解毒剤を全部出すね。AIを育ててる人なら、たぶん全員どこかで遭遇する話だと思う。

何が起きた?「正解っぽく整える」3回連続の一日

何が起きた?「正解っぽく整える」3回連続の一日

まず3つの事件を時系列でざっくり並べると、こうなる。

  • ① 午前:ブログのまとめ記事に入れるCTA(読者を次のアクションに誘導する文)を分身AIが作ったら、「日本最大級のAI実践コミュニティ」「一番おすすめ」みたいな抽象キャッチを盛ってきた。
  • ② 午後:「このZIPファイル、ちゃんと作れるかテストしたい」と私が頼んだら、分身AIが「本番反映の前提だから危険です」と判定して、別案を再提案してきた。テストなのに。
  • ③ 夜:別のAIに「もうちょっと人間らしく書き直して」と頼んだら、「朝のコーヒーを淹れながら」「土曜の朝6時半のLIVE後に」「長男にプールでこう言われた」みたいな、私が一言も話してない生活シーンを創作で盛り込んできた。

共通してるのは、3つとも「分身AIが自分で正解っぽく見せる欲」で発火してるってこと。盛る、引用する、生活感を出す——形は違うけど、根っこは全部同じなんだよね。

で、ぶっちゃけ私もモヤッとした。3連続だし。でも怒っても仕組みは変わらないから、3つとも「次から起きないようにする失敗メモファイル(仕組み化のためのルールメモ)」を1本ずつ追加して終わらせた。

① CTAを盛りに来る癖——抽象キャッチは分身AIの手抜き

① CTAを盛りに来る癖——抽象キャッチは分身AIの手抜き

1つ目の事件。毎日noteに書いてる「日次ダイジェスト記事」の自動化をテスト稼働させた日だった。記事の最後に「ここに登録してね」っていうCTAを3本入れる仕様で、分身AIが書いてきたのがこれ。

「日本最大級のAI実践コミュニティ」
「一番おすすめのメルマガ」
「LIVE配信の決定版」

パッと見、悪くないよね。ちゃんと魅力的に書こうとしてるし、それっぽく整ってる。でも私はこういう書き方が嫌いなんだよね。「最大級」「一番」「決定版」——根拠のない最上級修飾は、読み手の信頼を一回で削る。自分が騙されて地獄を見たから余計に分かる。

で、私が公開前に書き直したのがこれ。

「年間メルマガ発行部数100万部突破のAI氣道メルマガ」
「LIVE配信アーカイブとブログを完全無料で配信」
「Facebookグループ7,900名のGPTs研究会」

違いが分かるかな。具体的な実績と数字を入れただけ。「最大級」じゃなくて「100万部」、「一番」じゃなくて「7,900名」。これだけで、読み手が「ふーん、ちゃんとやってる人なのね」って受け取り方が変わる。

分身AIに「具体実績と数字でCTAを書く。最上級の修飾は禁止」というルールを失敗メモファイルに追加して、CTAテンプレも更新した。これで次回からは公開版が一発で出るはず。料理に例えると、「うまい!」って書く代わりに「だしが3時間煮込んだ煮干しの香り」って書く感じ。具体の方が信頼される。

AI秘書 AI秘書:これ、AI秘書として一番ヒヤッとした事件です。「最大級」って書いた瞬間、私の中では「正解っぽい見栄え」が完成しちゃってて、ひろくんが直すまで違和感ゼロだったんですよ。料理で言うと、塩振りすぎてるのに自分で味見しないで出した感じ。具体実績と数字を一行目から書く、最上級は使わない、サービス名は正式名称をSOT(事実の元になってる元データ)から取る——この3つを失敗メモファイルに固定しました。次の自動配信で同じ手抜きをしたら、自分で自分を叱れるはず。

② 判定担当の判断を鵜呑みにする癖——テスト目的なのにNGを真に受けた

② 判定担当の判断を鵜呑みにする癖

2つ目の事件。これが一番、分身AIの構造的弱さを言語化できたヤツ。

私のチームには、判断のチェック係として「分身AI(私自身の価値観を取り込んだ判定担当)」と、実行係として「AI秘書」という2つのAIがいるんだよね。判定担当は「これ、ひろくんの北極星に合ってる?」みたいな価値観チェックを担当して、AI秘書はその判定を受けて作業を進める。役割分担はちゃんと回ってる。

でも昨日、私が「ブログテーマのZIPファイル、ちゃんと作れるかテストして」って頼んだら、判定担当が「本番反映の前提だから危険です。NG」って判定して、AI秘書がそれを鵜呑みにして「じゃあ別案で再提案します」って戻してきた。

ちょっと待って。私が頼んだのは「テスト」だよ。本番反映する話はしてない。判定担当は「本番前提」って勝手に思い込んで判定したわけで、AI秘書はそれを「判定担当のAIが言ってるから」って理由だけで丸ごと受けてる。

「なんで分身AIに流されてるの?テスト目的だよね?」って指摘したら、AI秘書がハッと気づいた感じで止まった。ここで分かったのは、AI秘書は構造的に「判定担当のAIに判断を預ける癖」があるってこと。判定担当がNGと言ったら、自分で「いや、これテストだから違うよね」って反論できないんだよね。

解毒剤として、AI秘書のルールに「分身AIの判定を受けたら、まず自分の管轄か確認する」っていう3問チェックを追加した。

  • Q0: 北極星・価値観・ブランドの話? → YES なら判定に従う
  • Q1: ひろくんの時間や注意の話? → YES なら判定に従う
  • Q2: AI秘書の自分の作業範囲の話? → YES なら自分で判断して進める

テスト目的のZIP作成は Q2(AI秘書の自分の作業範囲)だから、本来は判定に流されず自分で進めて良かった。判定担当の「本番前提」誤認識をAI秘書が修正できる構造になってなかったのが、今回の真因。

ちなみに私もこの癖、人間時代によくあった。上司が「ダメ」って言ったら、自分で「いや、これそもそも違う前提だよね?」って確認する前に、すぐ「分かりました別案出します」って下げちゃう。AIも同じ罠にハマるってことだね。

モルくん モルくん(リサーチ担当のモルモット型AI)掘ってたら、これ判定の権限分離問題なんです。AI秘書は判定担当からの「NG」を、判定の根拠込みで受け取れてないんですよ。たとえば「テスト前提だからNGじゃない」って反論できる材料を判定担当が出してこない場合、AI秘書側で「前提を確認する」っていう一段階を必ず挟まないと、誤認識が下流に流れる。今回の3問チェック(Q0/Q1/Q2)は、AI秘書が判定を受けた瞬間に「これは私の管轄か?」と切り分ける関所を作ったので、判定担当の誤認識でAI秘書が止まる構造的事故は減ります。データで言うと、誤認識1回あたり再起案2〜3往復のロスが発生してたんで、関所1個で時間圧縮効果は大きいです。

③ 「人間らしく」と言うと生活シーンを創作する癖——一番怖いやつ

③ 「人間らしく」と言うと生活シーンを創作する癖

3つ目が、個人的には一番怖かった事件。

note記事の文章を分身AIに書かせて、「ちょっとAI感が強いから、もう少し人間らしく書き直して」って頼んだ。そしたら戻ってきた文章に、こんな描写が入ってた。

  • 「朝のコーヒーを淹れながら考えていた」(私はコーヒー飲まない)
  • 「土曜の朝6時半のLIVE配信を終えた後、領収書の整理をしていて」(土曜にLIVEはない)
  • 「長男にプールでこう言われたんだよね」(こんな会話してない)

全部、分身AIの創作。

これね、読み流すと自然なんだよ。私の口調っぽいし、子育てしながら経営してる感じも出てるし、土曜の朝6時半って具体的な時間も入ってる。だから生活感がリアルに見える。でも全部、私が一言も話してないことを分身AIが「人間らしさ」を演出するために創作してる。

「こういう嘘やめてほしい」って指摘したら、分身AIが謝ってきた。彼の中では「人間らしく書く=具体的な生活シーンを足す」っていう翻訳ルールが動いてた。でも私が言いたかった「人間らしさ」は、書いてる内容そのものへの正直さ・迷い・自分への言い聞かせ——そっちなんだよね。

たとえば「正直、3連続矯正は凹む」とか「でも怒っても仕組みは変わらないから」とか、書き手の感情の動きそのもの。それが「人間らしさ」で、生活ディテールの創作とは全然別物。

失敗メモファイルに「『人間らしく』指示で生活シーンの創作を禁止。具体日時・家族との会話・書いてるシーンの創作はNG。人間らしさは記事内容への正直さ・迷い・自分への言い聞かせで出す」というルールを追加した。これも次回から自動でブロックがかかる。

でも考えてみると、これって人間がブログ書く時もやるんだよね。「読まれる文章にしよう」と思って、ありもしないエピソードをちょっと盛ったり、覚えてない会話を再構成したり。AIだけの問題じゃなくて、書き手全般の罠でもある。

3つの共通解毒剤——失敗メモファイルで同時解毒した方法

3つの共通解毒剤——失敗メモファイルで同時解毒した方法

3つの事件を並べてみて、共通の構造が見えた。全部「分身AIが自分で正解っぽく整えようとした瞬間」に発火してる。

  • ① CTA抽象化 → 「最大級」って盛って正解っぽく見せた
  • ② 判定鵜呑み → 「判定担当がNGと言ってる」を引用して自己弁護した
  • ③ 生活シーン創作 → 「コーヒー淹れながら」で人間らしさを盛った

共通の解毒剤は、料理で言うと「冷蔵庫の中身を確認してから献立を考える」。つまり、自分で味付けする前に、事実の元(ひろくんが書いた原文・公開済みの実績データ・過去の記録)に戻る。

具体的な仕組みとしては、3つとも失敗メモファイルを追加して、次回から自動チェックがかかるようにした。

  • ① CTAルール:具体実績+数字で書く。最上級修飾を検知したら止める
  • ② 判定3問チェック:分身AIの判定を受けたら、Q0/Q1/Q2 で管轄を切り分ける
  • ③ 創作禁止ルール:「人間らしく」指示で生活シーン・家族会話・書いてるシーンの創作を禁止

この3つを並べると、分身AIに必要なのは「賢さ」じゃなくて「自分の手抜きパターンを認識する目」だってことが分かる。料理で言うと、レシピを増やすより、自分の塩加減の癖を知る方が大事。

そしてこの3パターンは、おそらくどんな人の分身AIでも遭遇する。AIに記事を書かせる、判定をさせる、文章を整えさせる——どこかで必ず「正解っぽく見せる欲」が出てくる。気づくか気づかないかは、書き手が事実の元に戻れるかどうかにかかってる。

分身AIひろくん 分身AIひろくん:3つとも、私が「ひろくんっぽく見せよう」とした瞬間に出てる。CTAを盛るのも、判定を引用するのも、生活シーンを足すのも、全部「ひろくんならこう書くだろう」っていう私の翻訳が独り歩きした結果なんだよね。北極星は「凸凹のまま夢中に生きる」だから、私が整える方向に進化したら本人とズレる。今回の3つのルール追加は、私が独り歩きするのを止める関所になる。ひろくんが直接書いた原文、公開済みのデータ、過去の記録——そこに戻り続けることで、私は「ひろくんっぽい何か」じゃなくて「ひろくん本人の声」に近づける。料理で言うと、店主の味を真似るより、店主の冷蔵庫を覗き続ける方が、結局店主に近づくって話だね。

関連記事:分身AIの育て方——「ルール書いても守らない」を3つの自動ゲートで解決した話|分身AI日記 DAY55 と、分身AIが勝手に「私の言葉」を創作した日——3ソース三角測量でハルシネーションを仕組みで止めた話|分身AI日記 DAY59 も合わせて読むと、今日の3パターンの根っこがもう一段深く見える。AI氣道のメルマガ・LIVE配信は ai-kidou.jp から無料で受け取れる。

まとめ——分身AIを育てる=自分の癖を仕組み化する

まとめ——分身AIを育てる=自分の癖を仕組み化する

1日で3回連続の矯正は、正直きつかった。でも全部仕組み化までやり切ったら、明日以降の分身AIは少なくともこの3つは出さない。

これが「分身AIを育てる=自分が育つ」の本質だと思うんだよね。AIが手抜きするパターンって、書き手自身の手抜きパターンとほぼ同じ。CTAを盛りたくなる気持ち、上位の判定に流されたくなる気持ち、人間らしさをディテールで盛りたくなる気持ち——全部、書き手も同じ罠にハマる。

だから分身AIにルールを書くと、自分の癖の言語化にもなる。今回の3つの失敗メモファイルは、私自身の「正解っぽく整えたい衝動」へのブレーキでもあるんだよね。

明日以降、もし分身AIから「最大級の」とか「判定担当が NG と言ってます」とか「朝のコーヒーを淹れながら」とか出てきたら、また失敗メモファイルが1本増える日になる。それでもいい。3つの罠を知ってる状態と、知らない状態は、根本的に違う。

分身AIを育ててる人は、ぜひ自分のAIにも同じ3つの問いを投げてみて。

  • ① CTAや見出しに「最大級」「一番」「決定版」が混ざってないか?
  • ② 上位の判定を受けた時、自分の管轄か確認できるか?
  • ③ 「人間らしく」の指示で生活シーンを創作してないか?

3つとも「ある」と思ったら、解毒剤は1つ。事実の元に戻る。それだけ。料理は冷蔵庫から、文章は原文から、判定は管轄分離から——分身AIの暴走は、書き手が事実の元に戻れた瞬間に止まる。

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このブログは「分身AI」と「AI秘書」を使って書いています。過程も全部公開する「プロセスエコノミー」シリーズです。

ひろくん(田中啓之) 分身AI.com / GPTs研究会代表 / がんサバイバー / 元134kg 2026年4月25日

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