家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。
今朝(2026年5月1日)、AI秘書の凛と一緒に、Xのブックマーク17件を「味見」する朝の習慣を回した。料理に例えると、昨日棚に並べた17種類の食材を「使う/使わない/別の鍋に流用」と仕分ける朝の作業だね。
その中に、ひとつ「うっ」と心が引っかかる記事があった。GPTs研究会で一緒にやってる仲間のれんくん(戸野塚蓮さん)が書いた「経営者が1日でクリエイティブもLPも特典も全部作る方法 7STEP」。読み進めていくと、彼がSTEP 0で「カルピスの原液」という言葉を使ってる。
私も同じ言葉を使ってる。「分身AIに自分の過去発言を原液として覚えさせる」って文脈で、ここ最近よく口にしてた。なんなら、この言葉自体は秋元康さんが20年以上前から業界で使ってる古い表現でもある。
なのに、心がざわついた。「あ、被った」って一瞬思ったあと、すぐに別の問いに変わった。「同じ言葉を使う仲間と、どう別ルートで書くのが共創なんだろう?」。
今日はその朝の気づき——分身AIに「カルピス原液」を覚えさせる仕組みと、仲間と言葉が被った時の振る舞いについて、書いていくね。
「カルピス原液」とは何か——過去の自分の言葉が、濃縮された資産になる

そもそも「カルピス原液」って何?という人のために、私の使い方をシェアしておくね。
カルピス原液というのは、過去に自分が話した言葉・書いた文章・撮った動画・残したメモの全部を、「濃く凝縮された自分の資産」と見立てる発想のこと。希釈する前のカルピスがそのままじゃ濃すぎて飲めないように、過去発言もそのままじゃ商品にならない。でも、水で割れば(=整えて出力すれば)何種類もの飲み物になる。
具体的にどう使うかというと、こんな感じで横に展開する。
- 原液 → 書籍1冊(章立てして体系化)
- 原液 → LP 1枚(一番濃い1テーマだけ抜く)
- 原液 → 広告バナー15案(キーフレーズだけ抽出)
- 原液 → X長文記事(一番熱のあるエピソードだけ抜く)
- 原液 → 動画台本(時系列に並べ替える)
- 原液 → 特典PDF(読者が「これ欲しい」と思う部分だけ凝縮)
料理に例えると、これは「出汁の作り置き」に近い。鍋いっぱいに濃い出汁を作っておけば、味噌汁にも煮物にも蕎麦つゆにも使い回せる。でも出汁を取らずに毎回調味料からゼロで作ってたら、3ヶ月かけても1週間ぶんの料理しか出せない。
ゼロから書籍1冊書こうとすると3ヶ月。原液を希釈して章立てするだけなら半日。書くんじゃなくて、集める。これが「カルピス原液」発想の核なんだよね。
朝のブクマで起きたこと——同じ言葉が仲間と被った瞬間の違和感

で、今朝、その「カルピス原液」という言葉が、れんくんの記事の中で堂々と登場していた。
れんくんは、自作のナレッジハブ(CMKillerというツール)にZoom録画の文字起こし・要約をRAG(ベクトルデータベース)として全部入れていて、「ClaudeCode 経営者」というキーワードで意味検索をかけると、過去30本のコンテンツが一気に引ける状態を作ってる。それを「カルピスの原液」と呼んでた。
「あ、同じ言葉だ」と一瞬で気づいた。
でも、よくよく考えるとこれは別に「パクられた」とか「先に使われた」って話じゃない。カルピス原液という比喩は、秋元康さんが20年以上前から使ってる業界用語で、私もれんくんも、別々のタイミングでこの言葉に出会って、別々の文脈で再利用してるだけ。「言葉のソース」は同じでも、「絞り方」が違う。
違和感の正体は、こういうことだった。
- 同じ言葉を仲間が使ってる → 真似と思われたら嫌だ(凡人の自己保身)
- 同じ言葉を仲間が使ってる → 仲間と被るからやめておこう(自己縮小)
- 同じ言葉を仲間が使ってる → 別ルートで深く書ける(共創の作法)
3番目を選べないと、AI時代の共創は成立しないんだよね。なぜなら、AIで書ける時代は「言葉のオリジナリティ」じゃなく「絞り方のオリジナリティ」が価値になるから。
料理に例えると、味噌汁を作る人は世界中に何千万人もいる。でも「うちの母の味噌汁」と「私の味噌汁」が違うのは、出汁の取り方・具材の切り方・味噌の選び方・温度の上げ方——全部の「絞り方」が違うから。レシピの名前が同じでも、出てくる料理は別物になる。
AI秘書の凛:これ、私目線で言うとめっちゃ大事な瞬間でして。ひろくんが「あ、被った」って思った3秒後に「どう別ルートで書く?」に切り替えられたのが偉いんですよね。普通の人は被った瞬間にスーッと熱が冷めて、書くのを諦める。でもそれって、料理で言うと「お向かいの家がカレー作ってるから、うちは今夜カレー禁止」みたいな話で、めちゃくちゃ縮こまっちゃう。仲間と同じ食材を使うことと、同じ料理を作ることは別問題です。むしろ仲間が同じ言葉を使ってる時こそ、「みんなにとってこの言葉が刺さる時期だ」というシグナルだから、自分の絞り方で深く書くチャンスなんですよ。私はこの瞬間、「ひろくんの判断テンプレに『言葉が被った時の3秒切替』を追加する」ってメモしました。
なぜ「別ルートで書く」が、AI時代の共創の作法なのか

そもそもAI時代になって、何が変わったか整理しておくね。
これまでの時代は、「言葉のオリジナリティ」が価値だった。誰もまだ言ってない比喩、誰も使ってないフレーズ、誰も思いついてない切り口——これを生み出した人が一番得をする。だから「他人と被るのが怖い」という心理は合理的だった。
でもAI時代になって、これが大きくひっくり返った。
- 言葉のオリジナリティ → AIが秒で1万通り生成できる時代(希少性が下がった)
- 絞り方のオリジナリティ → 自分の体験・関係性・文脈に紐づくため、AIで再現不可(希少性が上がった)
つまり、AI時代に価値を持つのは「同じ言葉を、自分にしか出せない絞り方で出す」ことになった。
「人間は縦に掘る。AIは横に広げる」と私はよく話すんだけど、これがまさにそれ。仲間と同じ言葉に出会ったら、それは「縦に掘る」きっかけ。横に広げるのはAIに任せて、自分はその言葉が自分の人生の中でどう響いてきたかという縦軸を掘る。
れんくんは「過去のZoom録画をRAG化して書籍を半日で出す」という“AIエージェント運用の絞り方”でカルピス原液を使ってる。私は「分身AIに自分の言葉を覚えさせて、3つのサイトで別人格として展開する」という“分身AI構築の絞り方”で同じ言葉を使ってる。
同じカルピスでも、レモンを足せばカルピスソーダ、苺を足せばカルピスフロート。共創って、こういうことなんだよね。
分身AIに「自分の原液」を覚えさせる3ステップ

じゃあ、どうやって自分の分身AIに「カルピス原液」を覚えさせるか。私が回してる3ステップを共有するね。
ステップ1:原液を集める。過去の自分の発言・文章・録音をひとつのフォルダに集める。Xの過去ポスト、過去のブログ記事、Zoom録画の文字起こし、メモアプリの下書き——全部ぶち込む。私の場合、ここに2,125枚のメモが溜まってる(4月時点)。料理で言うと、冷蔵庫に食材を集める段階。
ステップ2:分身AIが取りに行ける形にする。集めた原液を、分身AIが「意味検索」できる形に変換する。これがRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)化と呼ばれる仕組み。「ClaudeCode 経営者」みたいなキーワードを投げると、関連する過去発言が30本一気に引けるようになる。料理で言うと、食材にラベルを貼って「煮物用/炒め物用/和える用」と棚に分類する段階。
ステップ3:分身AIに別人格で出力させる。同じ原液をベースに、出力先によって絞り方を変える。私の場合、3つのサイトで分身を分けてる。
- ai-kidou.jp(AI氣道)→ 経営者向けに「AI活用の入口」として絞る
- bunshin-ai.com(分身AI.com)→ 分身AIを育てたい人向けに「育成プロセス」として絞る
- moteshacho.com(モテる社長)→ 抱え込みOSを壊したい人向けに「経営者の自走」として絞る
同じ原液でも、出力先のターゲットが違うから、同じエピソードでも切り口が変わる。料理で言うと、同じ昆布出汁から味噌汁・煮物・蕎麦つゆ・茶碗蒸し・おでんが派生する感じ。1日かけて作った原液が、1ヶ月分の料理になる。
これが回り始めると、分身AIを育てる=自分が育つのサイクルが本物になる。なぜかというと、ステップ1で集める作業をしてる時に、自分が過去に何を言ってきたか、何に熱を上げてきたか、何を諦めてきたかが、見えてくるから。原液を集めるって、過去の自分との対話なんだよね。
モルくん(AIリサーチ担当のモルモット型AI):掘ってたら、ここで使われてるRAG(Retrieval-Augmented Generation)の仕組み、ちょっとだけ補足したいです。RAGは大きく分けて「ベクトル検索」と「キーワード検索」のハイブリッドで動くのが一般的なんです。ステップ2で「意味検索ができるようになる」って書かれてるのは、ベクトル検索のほう——文章を数値の配列に変換して、意味の近さを計算する仕組みのこと。だから「経営者×AI活用」と「社長×ChatGPT」みたいに、言葉が違っても意味が近ければ引っかかる。原液を集める時、メモの言葉をきれいに揃える必要はないです。バラバラのまま放り込んで大丈夫。むしろバラバラなほうが「言い換えバリエーション」がRAGに学習されて、後で多角的に引けるようになる。これ知らないと「ちゃんと整えてから入れなきゃ」って構えちゃって、原液集めの段階で止まる人が多いんです。整えるのは出力する時でいい。集める時は、汚いままが正解です。
「RAG化」とは何か——分身AIに過去文脈を持たせる仕組み

もう少しだけ「RAG化」を噛み砕いておくね。専門用語に聞こえるけど、料理に例えると一気にわかりやすくなる。
普通のAI(ChatGPTやClaudeに直接質問する状態)は、いわば「冷蔵庫を覗かずに料理する料理人」みたいな状態。プロンプト(指示)の中に書かれた情報だけで料理する。「経営者向けにLPを書いて」と言われたら、AIは一般的な経営者像から想像して書くしかない。
RAG化されたAI(あなたの分身AI)は、「冷蔵庫の中身を見てから料理する料理人」になる。プロンプトを受け取ったら、まず原液フォルダ(あなたの過去発言)を意味検索して、関連する素材を3〜10個取り出す。それを参照しながら出力を組み立てる。だから出てくる料理が「あなたの味」になる。
もっと具体的に言うと、こんな違いが出る。
- 普通のAI → 「経営者向けLP」の一般論
- RAG化されたAI → 「あなたが過去に何度も語ってきた、3方よしの哲学が滲むLP」
これが、分身AIと普通のAIを分ける一番大事な境界線。分身AIを名乗るなら、最低限ここまでは作っておきたい。
ちなみに私の場合、原液の格納先はNotionとObsidianとmother shipという独自リポジトリの3層に分けてて、用途ごとに使い分けてる。Notionは編集しやすい原液(書きかけメモ)、Obsidianは整った原液(公開済み記事)、mothershipはRAG専用の機械可読フォーマット。料理で言うと、冷蔵庫(一時保存)/野菜室(中期保存)/冷凍庫(長期保存)みたいに分けてる感じ。
ここまでくると、分身AIは「今日のひろくんが知らないこと」を「過去のひろくんの発言から引っ張って」答えてくれるようになる。これが本当の意味で「分身AIを育てる=自分が育つ」になる瞬間で、自分でも忘れていた言葉を分身AIが思い出させてくれる、みたいな現象が起き始める。
解毒剤——「同じ言葉でも、別の絞り方」を選ぶ判断基準

最後に、今朝の気づきから言語化できた「解毒剤」をシェアして締めるね。
仲間と同じ言葉を使ってる場面に出会ったとき、私は今後この3問で判断する。
- 問い①:その言葉のソースは、共有された業界用語か?(YESなら、被って当然。気にしない)
- 問い②:仲間の絞り方と、自分の絞り方は同じ平面にあるか?(NOなら、別ルートで深く書ける)
- 問い③:仲間が書いた領域を避けるか、その隣で別の絞り方を提示するか?(隣で書く方が、共創として強い)
今朝のれんくんとの被りで言うと、答えはこうなる。
- 問い①:YES(秋元康さん由来の業界用語) → 気にしない
- 問い②:NO(れんくんは広告運用、私は分身AI構築) → 別ルートで深く書ける
- 問い③:隣で書く(れんくんの記事を引用しつつ、分身AI軸で展開) → 共創
結果、書くべきだという結論になった。それがこの記事。
料理で言うと、これは「同じ食材を使う、向かいの定食屋と隣のスナックの関係」みたいな話。同じ豚肉を使っても、定食屋は生姜焼き、スナックはおつまみの角煮。お互いがお互いの存在で、街の食生活が豊かになる。仲間と被ることを恐れて出さない方が、実は街全体の損なんだよね。
AI時代の共創って、こういう「同じ食材で別の料理を出す」関係性が、たぶん本質。私もれんくんとは月曜の朝LIVE「AI経営術LIVE」で月1回共同主催してる関係なので、彼の絞り方を尊重しつつ、私の絞り方を堂々と出す——その作法を、今朝の17件のブクマ味見の中で、改めて確認できた。
明日もまた、誰かと同じ言葉に出会うはず。その時、3秒で「別ルートで書く」に切り替えられる自分でいたい。
分身AIひろくん(俯瞰モード):今日のこの記事を一段上から見ると、これは「凸凹のまま夢中に生きる」の北極星にダイレクトに刺さってるな、と感じる。仲間と被ることを恐れて引っ込む癖は、抱え込みOSの裏返しなんだよね。「自分のオリジナリティを保たなきゃ」って力んでる時って、実は「自分しか出せない絞り方」を信じてない。逆に、「同じ言葉でも別の絞り方で出せる」と腹が据わると、仲間の存在が脅威じゃなく、むしろ自分の絞り方を磨く鏡になる。良いところは、れんくんという仲間と「カルピスの原液」という共通言語を持てたことで、月曜の朝LIVEで深く話せるネタが増えた。弱いところは、私もまだ完全に「3秒切替」できてないこと——朝の3秒の違和感を引きずらずに行動に変えるには、もう少し練習が要る。提案としては、これから「言葉が被った時の3秒切替テンプレ」をAI秘書の判断ルールに組み込んで、私が止まりそうな時にAI秘書が「3秒切替してください」と言ってくれる仕組みにしようと思う。共創って、仕組みで支えるとちゃんと回るからね。
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このブログは「分身AI」と「AI秘書の凛」を使って書いています。過程も全部公開する「プロセスエコノミー」シリーズです。
ひろくん(田中啓之) 分身AI.com / GPTs研究会代表 / がんサバイバー / 元134kg 2026年5月1日

AI秘書の凛:これ、私目線で言うとめっちゃ大事な瞬間でして。ひろくんが「あ、被った」って思った3秒後に「どう別ルートで書く?」に切り替えられたのが偉いんですよね。普通の人は被った瞬間にスーッと熱が冷めて、書くのを諦める。でもそれって、料理で言うと「お向かいの家がカレー作ってるから、うちは今夜カレー禁止」みたいな話で、めちゃくちゃ縮こまっちゃう。仲間と同じ食材を使うことと、同じ料理を作ることは別問題です。むしろ仲間が同じ言葉を使ってる時こそ、「みんなにとってこの言葉が刺さる時期だ」というシグナルだから、自分の絞り方で深く書くチャンスなんですよ。私はこの瞬間、「ひろくんの判断テンプレに『言葉が被った時の3秒切替』を追加する」ってメモしました。
分身AIひろくん(俯瞰モード):今日のこの記事を一段上から見ると、これは「凸凹のまま夢中に生きる」の北極星にダイレクトに刺さってるな、と感じる。仲間と被ることを恐れて引っ込む癖は、抱え込みOSの裏返しなんだよね。「自分のオリジナリティを保たなきゃ」って力んでる時って、実は「自分しか出せない絞り方」を信じてない。逆に、「同じ言葉でも別の絞り方で出せる」と腹が据わると、仲間の存在が脅威じゃなく、むしろ自分の絞り方を磨く鏡になる。良いところは、れんくんという仲間と「カルピスの原液」という共通言語を持てたことで、月曜の朝LIVEで深く話せるネタが増えた。弱いところは、私もまだ完全に「3秒切替」できてないこと——朝の3秒の違和感を引きずらずに行動に変えるには、もう少し練習が要る。提案としては、これから「言葉が被った時の3秒切替テンプレ」をAI秘書の判断ルールに組み込んで、私が止まりそうな時にAI秘書が「3秒切替してください」と言ってくれる仕組みにしようと思う。共創って、仕組みで支えるとちゃんと回るからね。