AI時代に選ばれる人が磨いているのは「ツール」ではなく「自分だけの物語」だった

Process Economy DAY11 AIは包丁ストーリーは出汁 全体図解グラレコ

Process Economy(プロセスエコノミー)シリーズとは?
完成品だけでなく「作っている過程」を共有することで共感と信頼を生むアプローチ。AI時代のコンテンツ戦略を、私自身の14日間の実験で検証しています。DAY 1から読まなくても大丈夫です。


2026年2月24日(DAY 11)

今日、6つの仕事を同時に進めました。コードは1行も書いていません。記事も1文字も書いていません。私がやったのは、指揮と判断だけ。

なぜそんなことが可能なのか?

答えは「出汁」にあります。


「AIは包丁、ストーリーは出汁」が降りてきた朝

AIは包丁ストーリーは出汁が降りてきた朝 LIVE配信

2月17日の朝6時半。GPTs研究会の朝LIVEで、元アナウンサーで共感ストーリー研修所STORY代表の松下公子さん(公ちゃん)と対談していた時のことです。

話題は「AI時代に、どうやって選ばれる人になるか」。

公ちゃんがこう言いました。

商品やサービスの裏側にある、作っている人の物語こそが選ばれる決め手

その瞬間、私の頭の中で、実家の惣菜屋「山口屋」の厨房が浮かびました。

うちの味が他と違ったのは、道具じゃない。出汁が核心だった。

AIは包丁。ストーリーは出汁。

LIVEの最中に、言葉が降りてきました。


なぜ「出汁」がないと選ばれないのか

なぜ出汁がないと選ばれないのか AI時代の差別化

AIが普及すると何が起きるか。

みんなが同じ「万能包丁」を手にするんです。ChatGPTも、Claudeも、Geminiも、使える人は使える。画像生成も動画生成もできる。機能やスペックの差は、どんどん縮まっていく。

同じ包丁を持った料理人が100人いたら、お客さんは何で選ぶのか。

味です。

そして味の核心は、出汁にある。

料理の世界では「出汁が8割」と言われます。いい素材を使って、丁寧に包丁を入れても、出汁が水っぽければ全部台無しになる。逆に、出汁がしっかり効いていれば、シンプルなお味噌汁でも「また飲みたい」と思わせられる。

ビジネスでもまったく同じ構造です。

AIツールのスペック(包丁の切れ味)で差別化しようとしても、半年後には追いつかれる。でも「なぜこの仕事をしているのか」「どんな経験がこの商品の裏側にあるのか」という物語(出汁)は、誰にも真似できません。

「あなただからお願いしたい」と言われる人には、必ず「出汁」が効いています。


6つの仕事を回して、やったことは「味付けの判断」だけ

6つの仕事を同時に回して味付けの判断だけ

冒頭の話に戻ります。

今日、6つのプロジェクトを同時に回しながら、私が実際にやっていたのはこういうことでした。

その中でもわかりやすい例を1つ、詳しく書きます。

外壁塗装LPの改修 — 数行のメッセージで料理の味が変わった話

ある塗装会社さんから、集客用ランディングページの改修依頼がありました。

元のページを見ると、よくある「煽り系」のコピーだったんです。「放置するとこんな被害が!」「今すぐ見積もりを!」……。切れ味はいいけど、出汁がない。

私がAIに送ったのは、数行のメッセージだけでした。不安を煽るトーンから、家を守る想いを伝えるトーンに変えること。ターゲット像と、そのターゲットが持っているであろう気持ちの方向性を添えて。

これだけ。

AIがこの「出汁」を受け取って、ページ全体のコピーをリライトし、デザインの調整案まで出してくれました。「家族の思い出」と「この家を守り続ける」という方向性に沿ったコピーが出てきました。

包丁仕事(文章の書き直し、構成の組み替え)はAIがやった。でも「この料理にはどの出汁を使うか」を決めたのは、私です。

他のプロジェクトも同じ構造でした。

  • ビジネスパートナーとの新サービス立ち上げ → 「このサービスの核は、パートナーの20年の現場経験。そこが出汁だよ」と戦略の軸を決定
  • AIの活用術を教えるブログ → 「読者が『自分にもできるかも』と思える着地にして」とトーンを調整
  • LIVE配信の準備 → 「技術の話より、『なぜこれが面白いか』のストーリーから入ろう」と構成を判断

全部、「出汁を効かせる」作業です。

実家の山口屋で母親がやっていたことと、構造が同じなんです。出汁さえ決まれば、煮物も汁物も炒め物も、全部その味になる。


「分身AIを作る分身AI」という出汁の仕込み

分身AIを作る分身AI 出汁の仕込み

ここで、もう少し先の話をさせてください。

私が今、一番力を入れている「仕込み」があります。

一番大事なのはプロダクトの完成像。1年後の姿は「分身AIを作る分身AIひろくんが育ってる」こと。分身AI自体が他の人の分身AIを作れるレベルになっている、というビジョン。

これは先日、自分の事業計画を見直していた時にメモした言葉です。

最初の一歩は「分身ひろくん自体の精度向上」。まず自分の分身AIを完璧にして、ショーケースにする。

なぜそう考えるのか。

お寿司屋さんが弟子を育てる時、まず自分が握って見せますよね。「こうやるんだ」と。言葉だけじゃ伝わらないから、実物を見せる。

私の分身AI「ひろくん」がまさにそのショーケースなんです。「分身AIってこういうものだよ」を、私自身の分身で体現する。その精度が上がれば上がるほど、「私もこういう分身AIが欲しい」と思ってくれる人が増える。

そして将来的には、私の分身AIが他の人の分身AIを作れるようになる。


こうするとハマる:「包丁」ばかり磨く罠

包丁ばかり磨く罠 道具集め症候群

ここで、私自身がハマりかけた落とし穴を正直に書きます。

このシリーズの序盤で、私はシステム構築に没頭していました。仕組みづくり、AI同士の連携、自動化のパイプライン……。技術的にはワクワクする仕組みが次々とできあがった。

でも、ある朝こう思ったんです。

「包丁ばっかり研いでないか?」

最新のAIを導入して、エージェントを連携させて、自動化の仕組みを組んで。それ自体は素晴らしいことです。でも、その包丁で何を料理するのか。誰のために、どんな味を届けるのか。そこが後回しになっていた瞬間がありました。

AI活用でよくある失敗パターンは3つあります。

  1. 道具集め症候群 — 新しいAIツールを試すこと自体が目的になって、肝心のアウトプットが出ない
  2. 自動化の自己目的化 — 仕組みを作ることに夢中になって、「何を自動化すべきか」の判断を飛ばす
  3. スペック競争の泥沼 — 「新しいモデルが出た」と追いかけ続けて、自分の強みを磨く時間がなくなる

全部、「包丁を磨く作業」です。

出汁がないまま包丁だけ研いでも、出てくるのは「切っただけの刺身」。悪くはないけど、「またあの店に行きたい」とは思わせられない。

私が公ちゃんとのLIVEで目が覚めたのは、まさにこのタイミングでした。


あなたの「出汁」は何ですか?

あなたの出汁は何ですか 自分だけのストーリー

最後に、ひとつだけ聞かせてください。

あなたが長年かけて煮込んできた「出汁」は、何ですか。

仕事で悔しかった経験。お客さんに感謝された瞬間。子育てで学んだこと。病気で気づいたこと。失敗して泣いた夜。

その全部が、あなただけの出汁の材料です。

134kgから50kg痩せた経験。大きな借金。がん。その全部が、私の「秘伝の出汁」の材料です。苦い材料も、辛い材料も、長時間煮込めば深い味になる。

AIはもう、かなり良い包丁になっています。切れ味は申し分ない。でも、包丁だけでは味は出ません。

まず5分、試してみてください

ステップ1: あなたの「出汁」を紙に書き出す(5分)

この3つの問いに、思いつくまま書いてみてください。

  • 「私はなぜこの仕事をしているのか」
  • 「お客さんに一番感謝されたことは何か」
  • 「ライバルにはない、私だけの経験は何か」

正解はありません。箇条書きでもメモ書きでも。5分で十分です。

ステップ2: その出汁を「AIという包丁」で料理してみる

書き出した内容をChatGPTに渡して、こう頼んでみてください。

「この私の経験と想いをもとに、ブログ記事を書いてください」

それだけで、あなたの出汁が効いた料理が1品できあがります。

出汁は最初から完璧じゃなくていい。煮込みに正解の時間はありません。10分でも、10年分でも、あなたの出汁はあなただけのもの。

私もまだ煮込んでいる最中です。毎朝のLIVEで蓋を開けて、仲間と一緒に味見しながら。

一緒に、いい出汁をとっていきましょう。


田中啓之(ひろくん)
AI活用コンサルタント/GPTs研究会代表(会員7,000人超)
個人事業主や中小企業が、AIを使って自分だけの”出汁”を活かす方法を教えています。
2026年2月24日


Process Economyシリーズ バックナンバー


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毎朝LIVEで、AIの最前線をリアルタイムに届けています。アーカイブも全部無料です。

📅 AI氣道 朝LIVE スケジュール

  • 月 7:00〜 ひろくん ✕ ただっち(AI最新ニュース&実験)
  • 火 6:30〜 ひろくん ✕ 公ちゃん(松下公子)(共感ストーリー×分身AI)
  • 水 6:30〜 ひろくん ✕ 高崎さん(ゲタバコ先生)(AI×開発&教育)
  • 木 7:00〜 ただっち ✕ ともみん(AI×デザイン)
  • 金 7:00〜 ただっち ✕ 友くん(AIツール最前線)
  • 土 7:00〜 ただっち ✕ ゆきちゃん(AI×起業&発信)
  • 日 8:00〜 WACAコラボLIVE(週間AIニュースまとめ)

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この記事もAI共創で生まれました。出汁(核心の体験と判断)は私が煮込み、包丁仕事(構成と文章整形)はAIチームが担当しました。これがProcess Economyです。

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