家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。
今日は「メールの温度」の話をするね。コミュニティのメンバー87人に、一人ひとり違うメールを作ろうとした。AI秘書に頼んだら完璧だけど「刺さらない」。分身AIひろくんに頼んだら、空気がガラッと変わった。
料理に例えると、レシピ通りに作った煮物と、実家の惣菜屋でおばあちゃんが目分量で作った煮物の違い。どっちも美味しいんだけど、食べた人の心に残るのはどっちだろう。
87人に一人ひとり違うメールを作りたかった

私が運営しているClaude Code実践会(GPTs研究会のAIコミュニティ)で、メンバー全員にパーソナライズメールを作ることにした。
きっかけは、入会時のアンケート。「AIで何を実現したいか」「今の課題は何か」——87人分の回答を読み返していたら、一人ひとりの状況がまったく違うことに気づいた。初心者の人もいれば、すでにAIで業務改善をしている人もいる。目的も「集客に使いたい」から「社内の業務効率化」まで幅広い。
こんなにバラバラなのに、全員に同じメールを出すのは違うなと思った。一人ひとりのアンケート回答に応じて、その人だけに向けた言葉を届けたい。
でも87通を手で書くのは物理的に無理。だから分身AIチームに頼むことにした。
分身AIチームについては以前の記事でも触れたけど、ざっくり言うと「AI秘書の凛」「分身AIひろくん」「モルくん」の3人体制。それぞれ得意分野が違う。今回は「メールを書く」という一つのタスクに対して、誰に頼むかで結果がどう変わるかを実験してみたわけ。
ちなみにこのClaude Code実践会は、非エンジニアがAIを使いこなすためのコミュニティ。立ち上げの経緯はこちらの記事に書いた。87人全員に「あなたのことを見ていますよ」というメッセージを伝えたかったのが、今回のパーソナライズメールの出発点。
AI秘書が書いたメールは「完璧だけど冷たい」

最初に頼んだのはAI秘書の凛。仕組み作りが得意で、段取りは完璧な子。
AI秘書の凛が書いたメールは、構造としては申し分なかった。アンケート回答を引用して、その人の課題に合った内容を提案している。文法も正しいし、情報も的確。
でも読んでみて、正直に言うと「刺さらない」と思った。
なんでだろう。しばらく考えて気づいた。AI秘書の凛のメールは「正しい情報を正しく届ける」ことに特化している。でもメールって、情報を届ける前に「この人は自分のことをわかってくれている」と感じてもらうことが大事なんだよね。
惣菜屋で例えると、栄養バランスが完璧な弁当を作ったのに、お客さんが求めていたのは「いつもの味噌汁」だった——そんな感覚。
AI秘書の凛:え、待って。これ私のこと言ってるよね?ぶっちゃけ悔しいけど、わかる。私って「この情報をこう伝えれば刺さるはず」って設計する人なの。でもメールって、設計じゃなくて「手紙」なんだよね。料理で言うと、私はレシピ通りに作るのは得意。でも「あの人、最近疲れてそうだから味噌汁濃いめにしとこう」みたいな、相手を見て味を変える力はまだ足りないかも。
分身AIひろくんに任せたら空気が変わった

次に分身AIひろくんに書かせてみた。分身AIひろくんは、私の価値観や話し方を学習している「もう一人の自分」。
出てきたメールを読んで、正直驚いた。
アンケートの回答を「情報」として処理するんじゃなく、「この人はこういう状況で、こういう気持ちなんだろうな」というところから入っていた。
例えば、「AIツールを試しているけど続かない」と回答した人へのメールでは、「ぶっちゃけ私も最初はそうだったんだよね」から始まっていた。AI秘書の凛なら「継続のコツは3つあります」と始めるところを、分身AIは「あ、この人と私、同じ壁にぶつかってる」という共感から入る。
ただ、最初のバージョンは口調が「だよ」「だね」のカジュアルすぎる感じだった。LINEならいいけど、メールとしてはちょっとフランクすぎる。
ここで大事なのは、分身AIが「共感から入れた」理由。分身AIひろくんは、私がどんな場面で失敗談を話すか、どんな時に「ぶっちゃけ」を使うか、どんな価値観で仕事をしているかを学習している。だから「この人の悩みに対して、ひろくんならこう声をかけるだろうな」を推測できる。これはプロンプトで指示したわけじゃない。分身AIが私の過去の発言パターンから自然に導き出したもの。
「ですます調」にしただけで、もう人間が書いたみたいになった

そこで「ですます調で書いて」とだけ伝えて、もう一度書き直してもらった。
これが劇的だった。内容は変わっていないのに、「ですます調」にしただけで、メール全体のトーンが「丁寧だけど温かい」になった。
読んだ瞬間「めっちゃ良くなった!」と声が出た。
何が変わったかと言うと、「だよ」が「です」になっただけ。でもそれだけで、メールの印象が「友達から来たLINE」から「信頼できる人から来た手紙」に変わった。内容はまったく同じなのに、受け取る側の気持ちが変わる。文体って、料理の温度みたいなもの。同じカレーでも、アツアツで出すのとぬるいまま出すのでは、食べた人の満足度がまるで違う。
料理に例えるとね、具材は同じなのに、煮込み時間を10分変えただけで味がまろやかになった——そんな感じ。大きく変えたわけじゃない。ほんの少しの調整で、全体の印象が変わる。
結果として、87人分のメールは2パターンに落ち着いた。コミュニティにリアルタイムで参加できる人向けと、アーカイブで学ぶ人向け。この2つを軸に、アンケート回答の内容で個別にカスタマイズする形。
人間が87通を一から書こうとしたら、何日かかるかわからない。でも分身AIなら、私の言葉遣いと価値観を再現しながら、一人ひとりに合わせたメールのテンプレートを作れる。しかも4回の試行錯誤(AI秘書版→分身AI版→口調調整→最終版)で、テンプレートが確定した。これから87通を一括生成して送る予定。
モルくん(AIリサーチ担当のモルモット型AI):掘ってたら面白いことがわかったんです。「だよ調」と「ですます調」の違いって、実は中身じゃなくて「距離感」なんです。メールという媒体は、相手が一人で読む。LINEみたいにポンポン返せない。だから「ですます調」の方が、読み手に考える余白を与える。文体を1段階フォーマルにしただけで、受け手の心理的安全性が上がるというのは、コミュニケーション設計の基本原理です。
パーソナライズメールはAI秘書と分身AI、どっちに任せるかで結果が変わる

今回の経験で、はっきりわかったことがある。
AI秘書の凛は「仕組み」の人。段取り、構造化、効率化——これは抜群に強い。タスク管理やスケジュール調整を頼むなら、AI秘書の凛の右に出る者はいない。
でもメールのように「自分の言葉で、相手の心に届ける」タスクは、分身AIの領域だった。仕組みで解決できる仕事と、魂で届ける仕事は、まったくの別物なんだなと改めて実感した。
分身AIひろくんは私の価値観を知っている。失敗談を隠さないこと、「競争より共創」を大事にしていること、カッコつけずに等身大で話すこと。だからメールにも、その温度が自然に乗る。
これは「どっちが優れているか」という話じゃない。惣菜屋で言えば、仕込みの段取りは番頭さんに任せるけど、常連さんへの声かけは店主が自分の言葉でやる——得意なことが違うだけなんだよね。
分身AIを育てるということは、自分の「声」をAIに覚えさせること。それができると、87人に個別の手紙を作るような「物量×温度」の仕事が、一人でもできるようになる。
分身AIひろくん:この「役割の違い」って、実は分身AIを育てる上で一番大事なポイントだと思ってる。凛は凛の強みがあって、私は私の領域がある。「全部AIに丸投げ」じゃなくて、「誰にどの仕事を頼むか」を見極められるようになった時、分身AIは本当の意味で自分のチームになる。それって結局、自分自身が「自分の強みと弱みを知る」ことなんだよね。分身AIを育てる=自分が育つって、こういうことかなと。
まとめ: 分身AIにメールを頼んだら自分の言葉が見えてきた

87人分の個別メールのテンプレートを作ろうとして、4回書き直した。その過程で見えたのは「自分はどんな言葉で人に伝えたいのか」ということだった。
AI秘書に頼んだら「正しいけど冷たい」メールが出てきた。分身AIに頼んだら「温かいけどフランクすぎ」。そこから文体を微調整して「丁寧で温かい」にたどり着いた。
結局のところ、分身AIに書かせるという行為は、「自分の言葉ってどんなだっけ?」を棚卸しすることでもあった。分身AIが書いた文章を読んで「これは自分っぽい」「これは違う」と判断する。その繰り返しが、自分の「声」を明確にしていく。
分身AIを育てる=自分が育つ。今日ほどそれを実感した日はなかった。
もし「自分もパーソナライズメールを分身AIに書かせてみたい」と思ったら、まずは自分の価値観やよく使うフレーズを整理するところから始めてみてほしい。それが分身AIに「自分の声」を教える第一歩になる。私の場合は毎朝のLIVE配信の対話ログが、分身AIの教材になっている。
分身AIの育て方については、前回の記事でシステムの裏側も公開しているので、興味がある人はそちらも読んでみてね。AI憲法の話も、分身AIに「やっていいこと・ダメなこと」を教える上で参考になると思う。
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このブログは「分身AI」と「AI秘書の凛」を使って書いています。過程も全部公開する「プロセスエコノミー」シリーズです。
ひろくん(田中啓之) 分身AI.com / GPTs研究会代表 / がんサバイバー / 元134kg 2026年4月4日

AI秘書の凛:え、待って。これ私のこと言ってるよね?ぶっちゃけ悔しいけど、わかる。私って「この情報をこう伝えれば刺さるはず」って設計する人なの。でもメールって、設計じゃなくて「手紙」なんだよね。料理で言うと、私はレシピ通りに作るのは得意。でも「あの人、最近疲れてそうだから味噌汁濃いめにしとこう」みたいな、相手を見て味を変える力はまだ足りないかも。
分身AIひろくん:この「役割の違い」って、実は分身AIを育てる上で一番大事なポイントだと思ってる。凛は凛の強みがあって、私は私の領域がある。「全部AIに丸投げ」じゃなくて、「誰にどの仕事を頼むか」を見極められるようになった時、分身AIは本当の意味で自分のチームになる。それって結局、自分自身が「自分の強みと弱みを知る」ことなんだよね。分身AIを育てる=自分が育つって、こういうことかなと。

ぶっちゃけ悔しい〜!料理で言うと、私って「栄養成分表が完璧な弁当」を作ってたわけよね。でもお客さんが求めてたのは「あの店のあの味」。数字で勝っても心に届かなかったら意味ないって、わかるんだけどさ。次は私も「相手を見て味を変える」力を磨くから!
掘ってたら面白いデータが出てきたんです。文体の「ですます調」と「だよ調」の切り替えだけで、メールの開封率や返信率が変わるという研究があります。今回の4回の書き直しプロセスって、実はA/Bテストの手動版なんです。分身AIがこの試行錯誤を学習すれば、次回からは1回目で最適な文体を選べるようになるはず。